ブログ「クロロフィル通信」

2026.03.05 [ クロロフィル通信 | ナーセリーだより ]

底とれポットのご紹介

こんにちは、生産部豊橋ナーセリー課で苗の生産管理をしています。

只今試作中の「底とれポット」アンドウケミカル株式会社様のポットの底面が取れるポットのご紹介を致します。

底の部分を取り外した状態 赤丸ポット+スルーホールポット・底とれポットを上下から見た様子
底とれポット
底の部分を取り外した状態 
左 赤丸ポット+スルーホールポット
右 底とれポット 上下から見た様子


従来トマトの当社のココバック栽培など養液栽培向けとしてグローブロック2本植え、2重ポット2本植えなどが主流になっています。
培地の上にグローブロック、または重ねてあったポットを取り、内側のスルーホールポット(底がなく培地や根が露出している)を置き、養液を送る点滴ステックで固定を兼ねて挿すので定植作業も比較的容易です。
グローブロックは、ココピートを生分解フイルムの不織布で包んで使用しており、植物残渣と分けることなく処分出来ますが、グローブロック培地自体の価格が2重ポットより高価なこと、また2重ポットではスルーホールポットだけでは培土の充填、鉢上げなどの作業で培土が抜け落ちてしまい、育苗期間中にはどうしてもポットを重ねて管理する必要があり、お客様が定植時に外側のポットを取り外しそのまま廃棄、残渣処分の際に分別しないといけない手間など一長一短です。
その中で豊橋ナーセリーにて試験、試作している、「底とれポット」底が取れるポットです。
底面に円形の切れ込みを入れ対角線上の2点がポットと繋がっているので、底の部分を取り外して定植します。
利点として培土を受けるための外側のポット1鉢分が要らなくなること、廃棄量が少なくなるなどが挙げられます。

大玉トマト実生9cm2本重・大玉トマト実生9cm底とれポット スルーホールポット・底とれポット_底から見た様子
左 大玉トマト実生9㎝2本重
右 大玉トマト実生9㎝底とれポット
左 スルーホールポット底から見た様子
右 底とれポット 底から見た様子

ただ底の部分に根がないといけません。2重ポットの場合、潅水時にポットとポットの隙間から少量ながら底の部分の培地に水が入り水耕栽培のように根が回ります。シングルポットでは、上からの潅水では随時底の部分まで潅水することは出来ません。
側面の根は、2重とシングルとでは大差ないのですが、底の部分の根張りはシングルポットの方が少なく感じます。また近年の猛暑で底まで行き届くような潅水をすれば、地上部の生育が進んでしまい徒長苗になり兼ねません。

まだ試作段階で正式販売、価格なども未定です。今後の課題として底穴の直径、培土接地面の広さ、地上部と根張りのバランスを考慮し良い苗を提供出来るように試作、試験を重ね日々努力していきたいと思います。

前の記事を見る

次の記事を見る

トラックバック

このページのトラックバックURL:
https://www.toyotane.co.jp/p/trackback/003117

コメント

この記事に対するコメントはまだありません。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

前の記事を見る

次の記事を見る