いちごの花粉媒介昆虫として広く利用されているミツバチは、猛暑の影響や寄生ダニの影響を受け、農業現場でミツバチ不足が断続的に発生しています。
このような状況を踏まえ、ミツバチ以外の花粉媒介昆虫での訪花を検討する方が年々増えているため、いちご栽培における花粉媒介昆虫として「ビーフライ」の特徴や注意点をお伝えいたします。
【ビーフライ基本情報まとめ】
花粉媒介昆虫の名前:ヒロズキンバエ
商品名:ビーフライ(頭数:1,000匹)
いちご交配利用時の使用量(ビーフライのみ): 4~5パック/10a
*ミツバチと併用でパック数を減らすことが可能
・寿命:2~3週間
・納品時の荷姿:パックにカンナ屑と一緒に入り、蛹の状態で届く
【ビーフライの特徴】
・活動温度の幅が広く、天気に左右されない
活動温度:10℃~35℃
活動時の紫外線の有無と天気:紫外線を必要とせず、天気が雨天・曇天でも問題ない
・奇形花の発生が少なく、人を刺さない
優しい交配をするので奇形花の発生が少なく、ハエの為、人を刺さない
・安定供給が可能
天候や季節による野生昆虫の増減の影響を受けにくい為、安定供給が可能
【ビーフライ使用時の注意点、ポイント】
・⚠40℃以上の高温に数時間遭遇すると死亡したり、10℃以下の低温に長期間遭遇すると羽化に時間がかかったり、羽化率が極端に下がったりするので温度に気をつける⇒冬季の利用では関連商品のビーフライヤーⅡがおすすめ!!
・⚠ビーフライに影響のない農薬を使用する必要がある⇒「ビーフライ」利用マニュアルに参照されているビーフライの農薬への影響を確認、利用する(「ビーフライ」利用マニュアルは、産学官で共同試験や研究にで得られた成果に基づいて作成されています。)
・⚠ハウス内を清潔に保つ⇒残渣や動物の死骸が有るとそちらにビーフライが寄ってしまうため
・⚠クモやアリに注意する→地面に置くと食べられる
・3mm目合い以下の防虫ネットを使用する→外に出るのを防ぎ、効率の良い交配を促す
・授粉効果が認められる1~2週間での使い切りの為、必要な時期に必要な量を使用可能
・授粉効果を継続するために7日~10日ごとに新しい蛹を導入する
ミツバチをお使いの方も、
ビーフライとの併用が可能です。是非ご検討下さい。
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