ブログ「クロロフィル通信」

2023.10.06 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

秋まき緑肥のススメ!

こんにちは、種苗販売課です。
今回は、秋まき緑肥のご紹介です。

緑肥というと、東海地域ではソルゴーなどの春まき利用が多いですが、秋まき可能な種類もございます。今回は、秋まき緑肥のメリットを3つご紹介します。

<秋まき緑肥のメリット3選!>
1. 冬の圃場を有効活用!
冬が休閑地となる場合、緑肥を育てることで圃場を有効活用できます。秋から冬は雑草が少なく、緑肥は初期生育で雑草に負けることなくスムーズに育ちます。耕作放棄地の解消においても、夏雑草から秋雑草に植生が移る頃を狙って、秋まき緑肥を活用すれば、環境保全や景観美化にも貢献できます。
根粒菌による窒素固定効果が期待できるマメ科の緑肥を栽培すれば、土壌の肥沃度の向上に繋がります。緑肥が地表を覆うことで、風や雨による土壌、肥料分の流亡も防ぐことができます。

2.微生物を守り、土づくりをサポート!
冬は、乾燥や低温で雑草の発生も少ないため、休閑地となる圃場は日光にさらされてしまい、紫外線に弱い土壌微生物にとっては、過酷な環境となってしまいます。
良い土は、微生物の活動によって作られるので、その活動を促進するためにも、地表は常に雑草や落ち葉などで覆われていた方がよいのです。
冬の緑肥は、雑草や落ち葉の代わりになって、土壌微生物を保護してくれます。

3.春夏作のスタートダッシュをアシスト!
ムギ類やマメ科の緑肥は、他の作物の発芽を抑制するアレロパシー効果が期待でき、冬の間に緑肥を栽培することで、春先に雑草が発芽するのを抑えることができます。
冬の間は、緑肥の茂みが天敵のすみかになり、春夏作の作物につく害虫の防除に役立ちます。クリムソンクローバーやカラシナのように野菜の花より早く咲く花は、昆虫を呼び寄せ、作物の受粉も助けてくれます。春夏野菜を元気に育てるためにも、秋まき緑肥はおすすめです。



秋まき緑肥のおすすめ品目

☆ ヘアリーベッチ(マメ科植物)
・ 根粒菌によって空中窒素を土壌に固定し、地力の増進や土質改善効果があります。また、アレパシー効果による雑草抑制効果も期待できます。
・ 大豆の後作や、遊休地の雑草対策に。果樹園にも。
・ 5月頃から紫の花が咲くので景観作物としても利用できます。 
・ 秋まき:9月中旬~11月上旬
・ 播種量:3~5kg/10a
 
☆ れんげ
・ 田植え前にれんげを作付けする「れんげ農法(れんげ米)」としておなじみの緑肥です。
・ 窒素固定はもちろん、景観用としても活躍します。
・ 播種期:9月下旬~11月上旬(4月下旬~開花)
・ 播種量:3~4㎏/10a

☆ エンバク野生種
・ 春・秋まきが可能で栽培がしやすく、短期有機物補給が可能です。
・ キタネグサレセンチュウの密度抑制効果も期待できます。
・ 秋大根の収穫後やトンネルメロンの後作に。
・ 秋まき:10月~11月
・ 播種量:10~15㎏/10a

☆ ライ麦
・ 低温発芽性が良く、他の麦類より遅くまで播種可能です。
・ 初期成育が良いので、短期間での緑肥栽培に。
・ 秋まき:9~11月
・ 播種量:8~10㎏/10a





おすすめ品種を紹介させて頂きますので、ご興味のある方は弊社HPの「お問い合わせ」、またはお近くの営業所までお問い合わせください。

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