ブログ「クロロフィル通信」

2014.11.20 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

健康優良児キャベツ!『なみかぜ』

 こんにちは。
 今作の田原市のキャベツでは、定植期の雨続きにより例年よりも根の張りが悪く、その後の定期的な雨により肥料が良く効いて、11月収穫の物では生育が早まり若干軟弱に生育している状況です。

 その為10月の台風18号、19号で傷んでしまった所から、黒斑細菌病や、黒腐病が発生してしまっている圃場も見られます。

黒腐病の様子


 今回ご紹介するのは、トヨタネが販売している品種の中で、最も黒腐病に強い、まさに『健康優良児』寒玉品種の『なみかぜ』をご紹介いたします。

 なみかぜの圃場の様子です。

なみかぜ圃場の様子

 少々外葉が出来にくい畑だそうですので若干小玉ですが、隣の畑に定植されている当社の『輝風』に比べて、黒腐病の発生は明らかに少ないです!
 下の写真は『輝風』の黒腐病の発生状況です。

 輝風の様子

 この圃場の輝風はまだ、完全に結球しておらず、黒腐病は完全結球後に広がってきますので、現在収獲している『なみかぜ』は『輝風』よりも黒腐病に対して強いと言えると思います。
 『なみかぜ』の玉の様子です。

なみかぜの立毛の様子

箱に詰めた様子

 『なみかぜ』は若干甲高の偏円球で、箱詰めの作業性が非常に優れています。
 非常に圃場での揃い性が良く、畑に入る回数が少なくて済むのも特長です。
 特に見て頂きたいのが、球が転びにくい点です。
 球が倒伏してしまうと、土壌に触れた部分から腐りやすくなってしまいますが、この『なみかぜ』は転びが少なく、収穫の歩留まりが良い品種です。

 この『なみかぜ』の欠点は、完全結球に近くなると縦方向に肥大してくる為、球の肩口からの裂皮の発生が多い点です。
 草勢は『輝風』と比べ大人しいです。外葉が小出来になってしまいますと、より甲高の球になり、裂皮の発生も助長されてしまいます。
 『なみかぜ』は外葉が出来やすい、肥沃な畑で黒腐病の発生がしやすい圃場にお勧めの品種です!
 また、低温期には生育が遅くなりますので、早い作型での栽培をお願いいたします。
 肥料は元肥を主体にして、初期生育を進めるような管理をお願いいたします。

 『なみかぜ』の適作型ですが愛知県田原市で
 7月25日~8月5日播種⇒11月~12月上旬収穫です。
 低温での伸長性は劣りますので、遅い播種は避けてください。

 黒腐病でお困りの生産者の方は『健康優良児キャベツ、なみかぜ』を是非一度お試しください!

田原営業所 


 

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