2021.11.22 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
トヨタネのココバッグ栽培システムに欠かせないココバッグは、入庫すると栽培サポート課のスタッフが品質検査を行います。
ココバックの原産地スリランカからコンテナの入庫日が決まると、倉庫まで入荷品の一部を抜き取り検査用として引き取りに行き、製品の製造番号、復元前の大きさ・重さなどをチェックし、さらに復元検査行います。
復元検査に使用する水は、季節による温度変化が少ない研究農場の井戸水を使います。
復元は、約半日かけて行い、復元後のココバックの大きさ、排液のEC(電気伝導度)、復元排水後のココバッグの重量を計測し、入庫したコンテナのココバッグがお客様へ出荷ができるようになります。
また、入荷後半年経過した製品の品質検査も行い、検査結果を工場と情報共有して、いつでもお客様に高品質な製品を、安心して使っていただける体制をとっています。
レギュラー規格品以外にお客様の要望に合わせ、培地組成・排水性や培地容量の異なる規格などもあり、規格ごとの特徴や経年変化も含め、研究農場にて栽培確認をしております。
栽培相談とあわせて、ココバッグの取り扱い方法や更新などのご相談も当社栽培サポート課にお任せください!
昔、ココバッグの商談でスリランカを何度か訪問しましたが、空港→ホテル→ココバッグ工場→ホテル→ココバッグ工場だけで観光地は訪問していないので、コロナ禍が明けたらいつか世界遺産「シギリヤロック」、古都「キャンディ」までのお茶畑を通る高原鉄道、ピンナワラの象の孤児院など・・・・・、愛妻とスリランカ旅行をしたいと思いながら、ココバッグの品質検査を行っています。
2021.09.16 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは。
栽培支援部 栽培サポート課のスタッフです。
今年は、夏の長雨の影響もあったためか、秋が早く来た感じがします。
実際に9月上旬では、最低気温も例年よりも低い日が多く、「残暑厳しく」という日は少ないようです。
そんな中お客様の圃場にお伺いし、栽培に関するお話をしていると環境制御の話になります。
これからの時期は、涼しくなり窓が開いている時間が減るので、環境制御に取り組むには最適な時期がやってきます。
弊社の環境制御機器は、本格的な統合制御ができる「プロファームコントローラー」を始め、導入しやすい当盤シリーズがあります。
「環境制御とかよくわからない」、「使いこなせるか心配」
・・・などで機器の導入を迷っている方には、まずはハウス内CO2の制御を行う機器「CO2当盤」を導入されてみてはいかがでしょうか?
「CO2当盤」なら、お手持ちの炭酸ガス発生機に接続するだけで、CO2の濃度制御ができます。
CO2濃度が制御できれば、CO2の無駄を防止した施用や、効果的な高濃度施用もできるのでオススメです。
また、これから保温が始まる時期にオススメしたいのは「だんぼう当盤」です。
ハウスに内張りなどの保温資材を設置するだけで、夜間の湿度は急に変わります。
ハウス内湿度は植物への影響もあるのですが、病気の発生リスクも上がります。
そのような時に「だんぼう当盤」の除湿機能はお役に立ちます。
環境制御以外にも、栽培のことで気になることがあれば、
お問い合わせ下さい。
2021.08.06 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは!研究農場です。
8月に入り毎日暑い日が続いていますね。
先月から農場では次作に向けて準備を進めています。
7月上旬に大玉トマト・ミニトマト、
7月下旬に冬キャベツ、
8月上旬にカラートマト・枝豆・南瓜、8月中旬にブロッコリー、
9月中旬にイチゴ、10月上旬にキュウリの栽培が始まります。
これらがどんな風に成長するのか今からとても楽しみです。
研究農場では品種比較試験や栽培試験、商品開発を通してお客様に有益な情報をお届けできるように日々試行錯誤しています。
直接農場に来ていただく農場見学やこのご時世に対応したオンライン見学もあるので興味のある方はお問い合わせください!
また、試験について詳しい内容は農場日記にも載せているのでぜひご覧ください!
*農場視察に関する問い合わせ*
TEL:0532-41-2007(トヨタネ研究農場)
または、担当の営業スタッフまで。
2021.07.16 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは。
セミの鳴く季節になりましたね。夏が来た!という感じがします。
さて、今回は、わたしが担当している豊橋地区のお話を少し。
私の所属する栽培サポート課は、ココバッグや、その他の養液システムを導入してくださった方を主に訪問しているので、トマトやイチゴを栽培されている方が多いですが、私の担当する豊橋地区では、ココバッグでエンドウやナスなどを栽培されている方もいらっしゃいます。
トマトを周年栽培されている方の多くは、ちょうど今、作の終わりを迎えていらっしゃいますね。
最近、豊橋地区を廻っていて、今作を終えるに際しての質問や、次の作を迎えるに際しての質問をいただきます。
今作を終えるにあたって、
○栽培について…
大玉トマトで最後に尻腐れを出さないようにするには?
最後まで樹をもたせる方法は?
○給液の装置について…
液肥の減り方に差がある(液肥ポンプの吸い方に差がある)のを解消したい!
次の作を迎えるにあたって、
○栽培について…
次の作の最初の給液管理はどうすれば良いか?
ミニトマトのメガネ対策は?
皆さまからのご質問で、私自身も勉強させていただいています。
入社して2年目ですが、皆さまへお役に立つ情報が提供できるように日々精進していきます。
2021.05.17 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは。
気付けば5月も半ばになりました。
この時期は…特に会社勤めの方は健康診断シーズンですね。
病院に行くのも注射をするのも大の苦手ですが…、1年に1回、自分の健康状態をしっかりと確認する大事な機会!と自分に言い聞かせて受けています。
同じように、作物を栽培している畑の「土」の状態も、次の栽培で最適な管理ができるように、診断してみてはいかがでしょうか?
弊社では、昨年から土壌分析サービスを始めました。
「トヨタネ土壌分析」では、土に含まれている肥料成分のうち、主となる6成分を分析することができ、含まれている成分量の数値と、バランスが一目で分かります。
現在の養分状態や、何が過不足になりやすいか…など、畑の特性を知る事で、次作に向けた土作りや施肥の目安となり、作物に合った土壌環境を作れます。
過剰気味の成分は、肥料を省いてコスト削減に繋げる事も可能です。
分析して数値として見てみると、自分の畑の意外な特性が見えてくるかもしれません。
「トヨタネ土壌分析」は、依頼を頂いてからあまり期間をかけずに、スピーディに結果をお知らせする事ができます。
また、希望される方には、土壌の性質や作物特性を考慮した土壌改良資材、施肥設計なども合わせてご提案させて頂きます。
本日も一件、分析依頼を頂きました。
ちなみに…分析する土の量は、お茶碗一杯分くらいで十分です。
2020.08.21 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは大変暑い日が続きます!(´。_。`)
2週間ほど前に立秋(8/7)も過ぎました。
現在秋冬作のキャベツは定植が始まっています。
残暑厳しく育苗トレーの128穴、200穴で定植のタイミングも難しいかもしれません。
この暑さを考えると128穴の方が余裕がありそうです。
本日は単位について
土壌改良材の場合10aの目安で20kgで2~5袋など記されています。
最初のころは丸暗記です。
よく考えると( ̄ー ̄?)..ハテ
なんでも目安となる根拠があります。
計算、算数です。
土作りするに当たり基準となる10a当たりの土量は一体どのぐらいで考える。
①まずは土の比重としての考え方として比重を仮比重として1.0として考えます。
(一般的には㎥(立米)かもしれませんが)
②作土、作り土の深さを10cmと考えます。
1mの立方体(1☓1☓1)=1トンとします。
10aの畑を仮に20m☓50m(面積1000㎡)☓作土深さ0.1m(10cm)☓1(t)=100t
肥料の施肥量や土壌改良材の目安が出てきます。
投入する材料のph要素で投入する量が仮定できます。
多すぎないようにがポイント。
土壌分析の必要性や地域の土質、土壌の特徴、排水性、CECなどなど多くあります。
土壌は結構宇宙的なのかもしれません。
編集室
2020.07.20 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
この写真は1994年1月のもの
スプレー菊栽培の様子です。
弊社の農場、今は苗生産施設に変わりました。
仕組みはクラレ式(多分)サンクスという栽培方法と思いました。
底面給液と上からのかけ流し給液方法。
定植パネルは多分カーネーション用だったと思いますが時間が経過しすぎて分かりません。
大葉栽培でも当時養液栽培スタッフの実家で行ったと記憶しています。
ただし根マットになり土耕であればトラクターで鋤き込むことが出来る。
この方法は根の残渣を片付ける作業が増えるコメント。
土作りは不要となるが根の片付けが必要となる。トラクターレスで安全度は高まる。
栽培的にはシンプル。話のオチは必ずどんなものにもあります。
生育は順調(当時の農場長)日持ちも良かったと聞いております。
実際に行った若い農場スタッフのコメントは分かりませんが。
この試験資料は現在残っていない?
またクラレは既にこの仕組みから撤退している。
先日紹介したパーライト耕について
菊の挿し芽の育苗はパーライトでおこなっていたと記憶しています。
ただしパーライトの規格は分かりませんが?
通常パーライトは黒曜石、真珠岩ですがこの試験では松脂岩 パーライト。
ヤシガラを培地として菊の新たな栽培試験を行ったのは記憶しています。
所感ですがヤシガラの代わりにパーライトを薄く引き詰めて養液栽培でも可能性であるのでは、
また生分解性の不織布を敷いてそれに菊の苗を定植するのも良いのかと当時思いました。
いろいろな栽培法を試みている生産者の方はいるかもしれません。
ただしオランダの菊栽培は土耕栽培です。
フラワーネットは金網で上下に移動します。
だいぶ昔からかなりシステム化されています。
編集室
2020.07.15 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
弊社でも土壌改良資材はカタログに載っているものだけでも結構あるものです。
また掲載されていない商品も含むと多くあるものです。
地域の土壌にあったもの、その他商材との組み合わせなど様々です。
土壌診断、その圃場を知る。作柄での課題を知る。
キャベツの畝立てと同時に施肥です。
お客様からの課題をリサーチする必要があります。
そこからコストや出来る事柄から選択して土壌改良資材の提案です。
土木工事が必要であれば暗渠資材や暗渠工事を提案する。
土壌改良資材で優れたものでも作業性が大変な場合もあります。
必ずしも良い商品が売れるとは限らないことは少なからずあります。
私が営業をしていた時、だいぶ前です。
その時の提案~
土作りは大変な作業を要するということ。
安全性、体格・体力面、性別ハンディー、年代ハンディーなど考慮。
ハウス栽培の場合、当時私は積極的なRW推進派でした。
RW栽培は、土作りというハードルがない分だけ有利である。
土作り期間がない分、栽培収穫期間が長く収益性がある。
シンプルな理由でした。
収益性、コスト、効率、作業安全性、性別や年齢に関係なく推奨出来るRW栽培でした。
当時の偽らざる考えでした。
ただし世の中すべてRWなどの養液栽培ではないです。
営業部門を離れて肥料など商品開発部門へ異動。
考え方を180度というより720度くらい考え方を変えなければならなかった。
かなり戸惑いがありました。原因はRWへハンドルを思い切りきった考えであった。
今はその部門ではないですが見えるようになりました。
良い土作りは毎年の土壌診断と現状把握で考える農業です。
土耕栽培の場合は常に良い土壌を作り出す必要性があります。
土壌のメンテナンス、見えないことを地道に続ける。
土壌診断、pH診断、ECの診断、CECの診断・・・など多くの項目があります。
基本は露地栽培、施設栽培も同様です。
編集室
2019.09.18 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
根が弱ったり、それなりのダメージを受けると、養分や水分が不十分になるため出てくるようです。
根は元々向地性を持っていて地中で発達するが地上の茎から空気中に出る場合も。
形として支持根、吸収根と分けられ。ラン科などの養生植物は吸収根。
写真、左側キュウリ、右側トマト。
株元、根本を観察すると色々発見があると思います。
植物は生きるための術を知っているようですね。
2019.08.31 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
栽培サポート課担当として、
研究農場と共同で行っているキャベツ、ブロッコリー苗の育苗試験の確認をしました。
キャベツ、ブロッコリーは愛知県では7月下旬から9月にかけて育苗を行いますが、
近年の猛暑のせいで軟弱徒長したり、発芽に問題が発生することが問題となっています。
また、適期に良い苗を植えるだけでなく、
天候不順で定植時期が遅れても良い状態で育苗ハウスに置けることも大事です。
肥料や培土の組合わせを考え、種を蒔き、調査をする地味で細かい試験ですが、
肥料や培土の何が良くて何の効果が低いのか突き詰めることで肥料や培土の実践的な情報提供が
お客様にできればと思います。
最近、三浦しをん著「愛なき世界」を読んだせいでしょうか。
何事も好奇心を持って粘り強く探求することが大事だと感じています。
「愛なき世界」は大学でシロイヌナズナの研究をしている女性植物学研究者が主人公の物語です。
三浦氏の綿密な取材力とユーモア溢れる文章のおかげで学問と探求する人々の世界に引き込まれました。
記事 栽培サポート課スタッフ