ブログ「社長のつぶやき」

2016.12.16 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

大規模経営と生産管理ノウハウ

 先日 日本オランダ官民交流セミナー参加、その席で施設園芸協会の篠原会長が、個人的意見と断ったうえで、日本の施設園芸は栽培面積1ヘクタール、1億円販売農家1万件が望ましいと発言されました。
私もおおむね同意します。
 弊社は、アフターフォローや栽培指導等のソフト面に強みを発揮して、こうした顧客の支持を得たいと願っています。もともとタネヤですから、種まきから収穫までフォローすることが会社のアイデンティティとなっています。
 しかし規模拡大を目指す農家が必要な技術・情報は栽培ノウハウだけではありません。
合理的な生産管理ノウハウや金融知識、雇用労力活用がより重要になってきます。
残念ながら弊社は自ら大規模経営の経験がなく、生産管理手法について顧客に伝えることのできる情報が少ないと感じています。会社にとって大きな課題です。特に日本は、オランダと比べるも四季の変化が激しく、それに伴って季節毎の作業内容も量も大きく異なります。例を挙げるならば、年1作型のトマト栽培において真冬に必要な収穫労力と4~5月の収穫労力は大きく異なります。
 しかし4月に合わせて常用雇用を増やせば、おそらく経費倒れになるでしょう。
大規模な法人経営が安定しない原因の一つはここにあります。
家族経営は、労働時間を季節毎に大きく変動させても経費増にならないところがミソです。
しかし家族だけでは規模の拡大は限られるので、季節によって柔軟に労働時間を変動できる良質な雇用労力を持つ農家が強みを発揮するということになります。
 最後に蛇足ですが、今弊社が取り組んでいる施設内高所作業車等のシステムはこうした農家のニーズに対して理にかなった商材としてこれから是非普及させたい商品です。

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