12月に入ると日本列島は一気に冷え込んできた。あの酷暑だった夏を懐かしみ気持にもなる。先日弊社では暑さ対策とバイオスティミュラント資材に特化した展示会を開催した。おかげさまで熱心な生産者に多数入場してもらえた。コロナ禍を超え、多くの資材が高騰した割に販売価格の上がらない生産者は大変苦しい思いをしている。それでも農業で頑張ろうと決意した生産者に新たな難題、「夏の異常高温」が立ちはだかった。11月・12月は収穫が本格的となり、かき入れ時のはずだが、様々な原因で思うような営農ができていない。8月・9月・10月の高温と病害虫の発生が現場を混乱させている。天気だけを見れば11月の天候は安定し、私の過去の経験から予想するなら露地野菜は豊作型だと推測する。実際キャベツは平年並みの価格まで下がってきた。一方専業的に農業に従事する人の数は間違いなく減り続けている。青果安・高齢化と後継者不在が主な理由でしょう。大規模化を目指す農家にとっては、大型機械を搬入できない畑は借りない。また労働生産性の上昇と土地生産性の上昇は必ずしもイコールではない。むしろ労働生産性を重視すれば土地生産性は下がる傾向にある。我々を含み農業生産にかかわる人々は、常に「過剰」・作りすぎ、豊作による暴落を心配してきた。 ひょっとして「過剰」を心配する必要のない時代に入りつつあるのではないかと私なりに予測を立ててみた。その予測は今年の冬野菜の価格、来年のコメ価格相場で試されると思っています。頑張る農家はまさに頑張りどこだと思う。必ず明るい未来が来ると信じています。