今年も9月を迎えますが、昨年以上の「残暑」が続く予報です。酷暑の8月でしたが、幸い東海の園芸地帯では大きな災害もなく、酷暑によるトラブルも比較的少なかったように感じています(全国的には豪雨災害に見舞われた農業地帯あり)。さすがプロ農家、暑さに耐える準備もできていたようです。むしろ酷暑による生育不良がメディアでよく取り上げられていました。多くの消費者もこの暑さでは、野菜の出来も悪いよね、鶏だって卵を産む元気がないのはわかるといった感じです。多くの生鮮食料品が高いのは、生産者も苦労しているという視点が増えたのはありがたい。
そして肝心な新米の価格ですが、私なりのリサーチではR7年産新米価格は小売5㎏概ね4000円台、場合によっては昨年より少し高くなることはほぼ確定と言ってよいでしょう。いくら騒いでもお米は年1作、4月には作付け量が決まっているのだから、急な増産は不可能。豊作か不作かが秋の関心事ですが、発表された各地の概算金を見ると「やや不作」の予想が多いようです。問題は消費者がどう思うのか、そして次年度に向けた米作がどのくらい増えるのか、結果として来年秋どのような米価になるのかに焦点が移ってきたように思います。お米を含む国産生鮮農産物の価格のあり方について、少し風向きが変わってきたように感じています。
我々農業系業者もこの風を感じ取りながら、近未来の日本農業の発展に尽くせるようになれば素晴らしいのだが、ボケ頭ではそれがなかなかわからない。ただ生産性を追求した大規模合理化農業だけが残るとは私には思えない。かつては農業が持つ「多面的な価値」という言葉をよく使いましたが、今は農業が持つ「多様性」(ダイバーシティ)にも大きな価値を置きたいと思っています。
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