ブログ「農場日記」

2021.04.28 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

スイートコーン続報

先日4/12にスイートコーンの品種比較の2作目がスタートしました!
コーンの芽 画像

栽培概要をおさらいしますと、、

 

播種日

熟期

品種数

現在の様子

1作目

(早生)

3/15

8285

20品種

本葉67

(間引き、追肥1回 済)

2作目

(晩生)

4/12

8390

17品種

4/21発芽確認


・圃場直播 マルチ被覆
・畝幅 80㎝ / 条間 45㎝ / 株間 30㎝ / 畝間140㎝

ちなみに、心配していた1作目の発芽は無事確認することができました。

豊橋は気温も高くなっており、2作目の発芽に関して安心していましたが、
今度は雨が降らず、1作目の葉が黄色になってきてしまいました。
コーンの葉 画像

考えられる要因は、
・肥料不足
・乾燥

急いで「追肥」「潅水」を行いました。(農場では潅水チューブを使っています。)
コーンの灌水画像

スイートコーンの生育状況は、随時ブログで紹介させていただきます!

2021.04.22 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

ハウスの『遮光』について

こんにちは。
すっかり暖かくなって、過ごしやすい季節になりました。

ただ、この時期は天気が不安定なことも多く、ハウスの『遮光』に迷います。
遮光とは、ハウス内に設置した『カーテン装置』を開閉して、強すぎる光を和らげることです。植物の状態によっては適切なタイミングで遮光しないと、萎れてしまうことがあります。

毎日晴れなら決まった時間に閉めれば良いので簡単なのですが、
雨のあと急に晴れたり、天候が不安定なことが多い時期なので、油断ができません。


このため研究農場では、いくつかのハウスは『遮光』が自動化されています。

ハウス外に取り付けた日射センサーにより、晴れたら遮光して、曇ったら開けて、といった動作を自動的に行うことができます。
天気が変わるたびにハウスへ飛んでいく必要がなくなり、大変効率的です。
また植物にとっても必要なタイミングで遮光してくれるので、ストレスがかかりません。


自動で遮光を行う装置はいくつか展示しておりますので、ご興味がありましたら是非、研究農場へご来場下さい!

ハウス遮光画像



*農場視察に関する問い合わせ*
TEL:0532-41-2007(トヨタネ研究農場)
または、担当の営業スタッフまで。

オンライン視察も実施可能です!ご相談ください。

2021.04.20 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

産直向け品目「子持ち高菜」の紹介

皆さん、こんにちは!

今回は、産直向け品目として適当ではないかと3年栽培している「子持ち高菜」
四川児菜・湖南児菜(しせんアーサイ・こなんアーサイ)の紹介をします。

アーサイ出荷画像

産直向け品目として適当であると思われる点をご紹介します。

収穫期間が長く生産物が軽い。
*芽キャベツのように節間に脇芽が付きそれを2ケ月程の期間で収穫する。
早生(湖南)と晩生(四川)の品種の組み合わせで1月上旬から3月上旬まで収穫できる。
当地ではまだ栽培少なく珍しい品目である。
ほろ苦さが有り、天ぷらや炒め物で食すれば大変美味しい。柔らかく調理も早くでき食味も良い。

以上が主な注目点です。

アーサイ画像

<栽培概要>
播種時期:9月10日頃。プラグ128穴(早蒔は早期抽苔しやすい。8月蒔きは不可)

定植:10月上旬。25日育苗  株間・条間:50cm✕70cm

登録農薬:なばな類・野菜類 (登録農薬は少ない。)

年内にアブラムシ・コナガ・ヨトウムシの防除を行う。アブラムシが付きやすい。

収穫:
湖南児菜で1月上旬コブ状脇芽が出来るので順次手でもぎ、収穫する。
四川児菜が2月上旬より収穫開始になる。


ご質問・お問合せあればお待ちしております!

2021.04.16 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

「マイクロナノバブル」知っていますか?

こんにちは!

皆さん、突然ですがマイクロナノバブルってご存知ですか??

 

マイクロナノバブル(MNB)とは、直径がマイクロバブルとナノバブルの中間の大きさを持つ泡のこと。人間の見える限界ぎりぎりの大きさなので、肉眼ではほとんど見ることはできません。MNBはごく小さいために、普通の泡とは違った様々な現象を起こします。

例えば、小さいために浮力が弱く、水面に向かって上昇しないため、いつまでも水中を漂い続けるので持続性が期待されます。またMNBを含んだ水は、表面張力がわずかに低下します。そのため、今まで入らなかった小さな隙間にも、水が浸透していくようになります。

(株式会社ナック HPより引用)

 

研究農場では今年、イチゴの栽培にMNBを使用しました。

研究農場MNBいちご画像

酸素供給による土壌微生物の活性化や、作物の養分吸収の助長、根はりを良くし、成長促進や収量増加等の効果が得られるそうです。

何年も使用し、空気層が減少した培土では特に効果が期待できそうですね。

研究農場でも使用を続けていきます!

 

設置も簡単で、電源があればハウス間も移動できますので、本圃で使用しない時期は育苗ハウスで使う、なんてこともできます!

マイクロナノバブル、試してみたい方は営業スタッフまでお問い合わせください!!

MNB使用模式図

2021.04.09 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

停電対策をしました!

電線の工事の関係で、研究農場の圃場が一時停電になるというお知らせがありました。

そこで、今回は停電の対策についてご紹介します。


普段、研究農場のハウス内にあるセンサーが、


温度や湿度、CO2濃度などを測って、

測った数値を、機械に送り、

自動で暖房を炊いたり、

自動で天窓が開いたり、

自動でCO2を施用したり、、、と

24時間、自動で最適な環境を整えてくれているのですが、それらが全て止まってしまうのです。


そこで行った対策が2つ!

・天窓を手動で、全開にする(100%)

・遮光カーテンをほぼ全閉にする(95%)


停電の時間は、午後の1時~4時という、比較的あたたかく、日射の強い時間帯だったので、

しおれないように、このような対策を取りました。


ただ、実際には、12時ごろからパラパラと雨が降ってきてしまったため、

雨がハウス内に降りこまないように、

天窓を半開(50%)にしました。


環境制御機器画像


停電対策のご相談もお待ちしております!

2021.03.25 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

スイートコーン始まりました!

こんにちは。
農場では例年、「3月播種」と「4月播種」の2作に分けて
スイートコーンの品種比較をしています。

今年もその1作目がスタート。先日3/15に、播種しました。

播種

昨年の1作目は、育苗 → 定植 + マルチ + トンネルという形で栽培を行いました。

今年の1作目は、直播+マルチのみでの栽培。
スイートコーンの発芽適温は25~30℃、最低温度は10℃。

これを下回ると極端に発芽が悪くなるとされています。

朝と夕方に圃場まで地温を確認しに行っていますが、朝は11℃なんてこともあります。

しっかり発芽してくれるといいのですが、、、!

日中は上着がいらないくらいの暖かい日が多くなってきて、
夜も生ぬるい暖かい空気を感じるようになり、ついに毛布をしまってしまいました。

コーンのためにも自分のためにも、寒い夜が戻ってこないことを祈るばかりです。


研究農場 h.m

2021.03.24 [ 農場日記 | 公開調査 ]

キャベツ公開調査

こんにちは。
春らしい陽気のなか、キャベツの品種公開調査を行いました。

キャベツ公開調査

研究農場では『寒玉』と呼ばれるキャベツを年4作栽培します。

今回は最後の4作目となります。
昨年8/24に種まきをして、冬の間じっくり生長し、春に収穫となる作型です。

今作は2月から暖かい日が続き、全体的に大きな玉になってしまいました。
生産者様としては、あまり大きすぎる玉は値段が安くなってしまうため、ほどほどの大きさで仕上がる品種を求められます。
ただしそのような品種は寒い年は逆に小玉過ぎて商品にならない可能性もありおます。
一概にこの品種が最適というのが難しいところです。
農場では毎年の天候による影響も考慮しながら、より良い品種をご提案できるように栽培試験を行っています。

キャベツの栽培状況は毎年10月頃~4月頃までご覧いただけます。
お気軽にお問い合わせください。

研究農場y.o

2021.03.19 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

「パプリカ」ココバッグ栽培

こんにちは。
暖かい日が続いていますね。

研究農場では、
ココバッグで栽培できる作物の紹介として、
パプリカを栽培、展示しています!

赤パプリカ

研究農場のパプリカ栽培ハウスは、
最低温度を16℃の設定にしてあります。
パプリカは開花~収穫まで、長いときだと2ヶ月程かかります。
少しでも気温を高めに設定して収穫までの日数を短くしています。
早く収穫できたほうが、樹への着果負担も軽減されます!

今年度は、パプリカの後にアールスメロンの栽培を予定しておりますので、
パプリカの栽培期間は4月上旬までとなっております。

ご見学希望の方は、お早めに営業担当へご連絡ください。
オンライン見学でもご案内できますので、よろしくお願いいたします!

研究農場 n.m

2021.03.16 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

これから強くなる日差しを防ぎましょう!

皆さんこんにちは
栽培サポート課スタッフです。

3月に入って、ハウスの中はとても暖かくなってきましたね。
これから夏に向かってどんどん日射、気温が高まっていきます。

トマトでは強日射による裂果や着色不良果の発生。
イチゴでは高温で果実の成熟が早まり、収穫作業が遅れると過熟になってしまいます。

対策としておすすめなのは遮光・遮熱剤の塗布です。
遮光カーテンの設備が導入できなくても、必要な時期だけ遮光・遮熱ができ、手軽でおすすめです。

遮光塗料(左写真塗布、右写真塗布なし)
(左写真:塗布、右写真:塗布なし)

○イチゴ栽培:3月中旬からの塗布がおすすめ

「エクリプスF4」
遮光剤で、太陽光を反射し、作物を熱と光から守ります。
3ヶ月ほど効果が持続します。

降雨や紫外線により自然と落ちていきます。
→果実の焼けや高温により成熟が早まるのを抑え、果実品質の低下を抑えます!

○トマト栽培:4月からの塗布がおすすめ

「トランスパー」
遮熱剤で、太陽光のうち熱線を多く反射し、
光合成に必要な光は遮光剤よりも多く透過させます。

効果は3~5ヶ月持続します。
→裂果や着色不良果の減少、管理作業環境の改善に効果が期待できます!

エクリプスF4
トランスパー
エクリプス トランスパー

遮光カーテンを使用している方でも、
遮熱剤を塗布することで、ハウス内がより涼しくなったとの声もありました。

製品の詳細については
最寄りの営業所までお問い合わせください。

栽培サポート課 t.s

2021.03.09 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

「ひよこ豆」を栽培して。

こんにちは。
営業スタッフの方から「ひよこ豆」の問い合わせがありました。

当地区(全国的にも)では、ほとんど栽培されておりません。
一度試しに栽培しようと思い昨年の春から栽培をしてみました。

栽培する前に事前に調べてみました。
メキシコから南米で生産されているようです。

◆【栽培上の注意点】として
発芽後は、多湿を好まず乾燥気味で栽培するほうが良いとされていました。

スープやカレーなどに入れて調理されるようです。
栄養価は高いとされていました。

3月下旬に露地で直播きしました。
発芽の具合はあまり良くなく3粒蒔きは必要と感じました。

春は移植栽培が良いと思います。
(因みに秋も栽培しましたが移植の活着が良くなかったです。)
株間は50cm、畝間は70cmで播種しました。

6月までは順調でしたが7月の長雨で傷んでしまい収穫までには至りませんでした。

「秋にハウスにて再チャレンジ」。

10月下旬に播種し1月下旬には花が咲き始めました。

結実は2月中旬からでした。
3月下旬には収穫になると思います。

樹姿は高さ80cm、幅が60cmほどになり1.5mほどの支柱が必要です。
畝間も1mは必要です。

やはり発芽は良くなく移植をしましたが活着は良くなかったです。
写真:ひよこ豆結実
ひよこ豆結実状況

活着さえうまく行けば後の管理は支柱立てぐらいで手間は殆どかかりません。
珍しい品目として産直場の販売品目として面白いと思います。


安定生産が出来るよう再度、栽培したいと思っています。

研究農場 h.k