ブログ「農場日記」

2011.01.11 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

新年挨拶 大玉トマト糖度調査

新年明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします


寒い日が続きますが,昼間のハウスの中は暖かく,日によっては作業中に軽く汗をかくこともあります。ハウス内で栽培中の大玉トマトの糖度調査を行いました。今回は100個以上の糖度測定が行われました。
トマト糖度調査
下の写真の二つの器具は糖度計です。
水と空気の間で屈折が起こることは広く知られているかと思われますが,液体に物質(しょ糖等)を溶かしたときも,溶かす物質やその濃度により屈折率が変わります。その屈折率の違いを測定に利用するものが糖度計*です。
 *註:糖分以外の酸味成分等でも屈折率は変化しますが,それらがひとまとめに糖度として表示されます。
糖度計
左は透過式(アナログ式)の糖度計で自然光の下で使うのが一般的です。
測定試料(トマト果汁)を写真の糖度計の青い面に垂らしプリズムと試料間の屈折光をレンズを通して覗き込むことで糖度が分かります。


右は反射式の糖度計で,くぼみの片側に光源があり,光源から出た光が試料(トマト果汁)を通る事で屈折します。その屈折光を検出することで糖度が分かります。デジタル式糖度計の説明書には「測定の際には強い外光は大敵・・・強い外光がプリズムを通してセンサーまで迷い込むと,
正しい測定を妨げる(=強い外光がある中では影を作って測定)」との旨記載があります。この様な注意が必要なのですね。


農場にはありませんが,非破壊式の糖度計として,近赤外光を用いる糖度計もあります。(果実内の近赤外線の吸収度合い等の違いを利用。)
可視光,近赤外光(ヒトの感覚では認識で出来ないとされる)~遠赤外光(炭火などから発生)の順に波長が長くなります。近赤外線≒750 nm ~ 2500 nm を測定試料(野菜・果実等)に当て解析します。


やや固い話になってしまいましたが,本年もよろしくお願いいたします。
研究農場 広田

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