ブログ「クロロフィル通信」

2021.08.06 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

研究農場の次作準備

こんにちは!研究農場です。

8月に入り毎日暑い日が続いていますね。
先月から農場では次作に向けて準備を進めています。

7月上旬に大玉トマト・ミニトマト、
農場の次作準備 トマト①    農場の次作準備 トマト②

7月下旬に冬キャベツ、
農場の次作準備 冬キャベツ


8月上旬にカラートマト・枝豆・南瓜、8月中旬にブロッコリー、
9月中旬にイチゴ、10月上旬にキュウリの栽培が始まります。
これらがどんな風に成長するのか今からとても楽しみです。

研究農場では品種比較試験や栽培試験、商品開発を通してお客様に有益な情報をお届けできるように日々試行錯誤しています。

直接農場に来ていただく農場見学やこのご時世に対応したオンライン見学もあるので興味のある方はお問い合わせください!
また、試験について詳しい内容は農場日記にも載せているのでぜひご覧ください!

*農場視察に関する問い合わせ*
TEL:0532-41-2007(トヨタネ研究農場)
HP問い合わせフォーム:https://www.toyotane.co.jp/contact/
または、担当の営業スタッフまで。

2021.07.16 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

最近の豊橋の栽培サポート

こんにちは。
セミの鳴く季節になりましたね。夏が来た!という感じがします。

さて、今回は、わたしが担当している豊橋地区のお話を少し。

私の所属する栽培サポート課は、ココバッグや、その他の養液システムを導入してくださった方を主に訪問しているので、トマトやイチゴを栽培されている方が多いですが、私の担当する豊橋地区では、ココバッグでエンドウやナスなどを栽培されている方もいらっしゃいます。

トマトを周年栽培されている方の多くは、ちょうど今、作の終わりを迎えていらっしゃいますね。

最近、豊橋地区を廻っていて、今作を終えるに際しての質問や、次の作を迎えるに際しての質問をいただきます。

今作を終えるにあたって、

○栽培について…
 大玉トマトで最後に尻腐れを出さないようにするには?
 最後まで樹をもたせる方法は?

○給液の装置について…
 液肥の減り方に差がある(液肥ポンプの吸い方に差がある)のを解消したい!

次の作を迎えるにあたって、

○栽培について…
 次の作の最初の給液管理はどうすれば良いか?
 ミニトマトのメガネ対策は?

皆さまからのご質問で、私自身も勉強させていただいています。
入社して2年目ですが、皆さまへお役に立つ情報が提供できるように日々精進していきます。

2021.05.17 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

土壌分析をしてみませんか?

こんにちは。

気付けば5月も半ばになりました。
この時期は…特に会社勤めの方は健康診断シーズンですね。
病院に行くのも注射をするのも大の苦手ですが…、1年に1回、自分の健康状態をしっかりと確認する大事な機会!と自分に言い聞かせて受けています。


同じように、作物を栽培している畑の「土」の状態も、次の栽培で最適な管理ができるように、診断してみてはいかがでしょうか?


弊社では、昨年から土壌分析サービスを始めました。
「トヨタネ土壌分析」では、土に含まれている肥料成分のうち、主となる6成分を分析することができ、含まれている成分量の数値と、バランスが一目で分かります。
  圃場画像  土壌分析一例

現在の養分状態や、何が過不足になりやすいか…など、畑の特性を知る事で、次作に向けた土作りや施肥の目安となり、作物に合った土壌環境を作れます。
過剰気味の成分は、肥料を省いてコスト削減に繋げる事も可能です。
分析して数値として見てみると、自分の畑の意外な特性が見えてくるかもしれません。

「トヨタネ土壌分析」は、依頼を頂いてからあまり期間をかけずに、スピーディに結果をお知らせする事ができます。
また、希望される方には、土壌の性質や作物特性を考慮した土壌改良資材、施肥設計なども合わせてご提案させて頂きます。

土
本日も一件、分析依頼を頂きました。
ちなみに…分析する土の量は、お茶碗一杯分くらいで十分です。


ご興味がある方は、是非お問い合わせください。

2020.08.21 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

土壌改良材の目安

こんにちは大変暑い日が続きます!(´。_。`)
2週間ほど前に立秋(8/7)も過ぎました。

現在秋冬作のキャベツは定植が始まっています。
残暑厳しく育苗トレーの128穴、200穴で定植のタイミングも難しいかもしれません。
この暑さを考えると128穴の方が余裕がありそうです。

定植

本日は単位について
土壌改良材の場合10aの目安で20kgで2~5袋など記されています。

最初のころは丸暗記です。
よく考えると( ̄ー ̄?)..ハテ

なんでも目安となる根拠があります。
計算、算数です。

土作りするに当たり基準となる10a当たりの土量は一体どのぐらいで考える。

①まずは土の比重としての考え方として比重を仮比重として1.0として考えます。
(一般的には㎥(立米)かもしれませんが)
②作土、作り土の深さを10cmと考えます。

1mの立方体(1☓1☓1)=1トンとします。

10aの畑を仮に20m☓50m(面積1000㎡)☓作土深さ0.1m(10cm)☓1(t)=100t
肥料の施肥量や土壌改良材の目安が出てきます。

投入する材料のph要素で投入する量が仮定できます。
多すぎないようにがポイント。

土壌分析の必要性や地域の土質、土壌の特徴、排水性、CECなどなど多くあります。
土壌は結構宇宙的なのかもしれません。

編集室




2020.07.20 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

培地レス養液栽培について アーカイブ1993年~1994年

この写真は1994年1月のもの
培地レス菊栽培 培地レス菊栽培 培地レス菊栽培
スプレー菊栽培の様子です。
弊社の農場、今は苗生産施設に変わりました。
仕組みはクラレ式(多分)サンクスという栽培方法と思いました。
底面給液と上からのかけ流し給液方法。

定植パネルは多分カーネーション用だったと思いますが時間が経過しすぎて分かりません。
大葉栽培でも当時養液栽培スタッフの実家で行ったと記憶しています。

ただし根マットになり土耕であればトラクターで鋤き込むことが出来る。
この方法は根の残渣を片付ける作業が増えるコメント。
土作りは不要となるが根の片付けが必要となる。トラクターレスで安全度は高まる。
栽培的にはシンプル。話のオチは必ずどんなものにもあります。

生育は順調(当時の農場長)日持ちも良かったと聞いております。
実際に行った若い農場スタッフのコメントは分かりませんが。
この試験資料は現在残っていない?
またクラレは既にこの仕組みから撤退している。

先日紹介したパーライト耕について
菊の挿し芽の育苗はパーライトでおこなっていたと記憶しています。
ただしパーライトの規格は分かりませんが?
通常パーライトは黒曜石、真珠岩ですがこの試験では松脂岩 パーライト。

ヤシガラを培地として菊の新たな栽培試験を行ったのは記憶しています。
所感ですがヤシガラの代わりにパーライトを薄く引き詰めて養液栽培でも可能性であるのでは、
また生分解性の不織布を敷いてそれに菊の苗を定植するのも良いのかと当時思いました。
いろいろな栽培法を試みている生産者の方はいるかもしれません。

ただしオランダの菊栽培は土耕栽培です。
フラワーネットは金網で上下に移動します。
だいぶ昔からかなりシステム化されています。

編集室


2020.07.15 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

土壌改良と養液栽培について思う!

弊社でも土壌改良資材はカタログに載っているものだけでも結構あるものです。
また掲載されていない商品も含むと多くあるものです。

地域の土壌にあったもの、その他商材との組み合わせなど様々です。
土壌診断、その圃場を知る。作柄での課題を知る。

トラクター
キャベツの畝立てと同時に施肥です。

お客様からの課題をリサーチする必要があります。

そこからコストや出来る事柄から選択して土壌改良資材の提案です。
土木工事が必要であれば暗渠資材や暗渠工事を提案する。

土壌改良資材で優れたものでも作業性が大変な場合もあります。
必ずしも良い商品が売れるとは限らないことは少なからずあります。

私が営業をしていた時、だいぶ前です。
その時の提案~
土作りは大変な作業を要するということ。
安全性、体格・体力面、性別ハンディー、年代ハンディーなど考慮。
ハウス栽培の場合、当時私は積極的なRW推進派でした。

RW栽培は、土作りというハードルがない分だけ有利である。
土作り期間がない分、栽培収穫期間が長く収益性がある。
シンプルな理由でした。

収益性、コスト、効率、作業安全性、性別や年齢に関係なく推奨出来るRW栽培でした。
当時の偽らざる考えでした。

ただし世の中すべてRWなどの養液栽培ではないです。
営業部門を離れて肥料など商品開発部門へ異動。
考え方を180度というより720度くらい考え方を変えなければならなかった。
かなり戸惑いがありました。原因はRWへハンドルを思い切りきった考えであった。
今はその部門ではないですが見えるようになりました。

良い土作りは毎年の土壌診断と現状把握で考える農業です。

土耕栽培の場合は常に良い土壌を作り出す必要性があります。
土壌のメンテナンス、見えないことを地道に続ける。
土壌診断、pH診断、ECの診断、CECの診断・・・など多くの項目があります。
基本は露地栽培、施設栽培も同様です。

編集室

2019.09.18 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

気根って?

 根が弱ったり、それなりのダメージを受けると、養分や水分が不十分になるため出てくるようです。
根は元々向地性を持っていて地中で発達するが地上の茎から空気中に出る場合も。
形として支持根、吸収根と分けられ。ラン科などの養生植物は吸収根。

写真、左側キュウリ、右側トマト。
キュウリ気根 トマト気根
株元、根本を観察すると色々発見があると思います。
植物は生きるための術を知っているようですね。

2019.08.31 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

探求心をもって

 栽培サポート課担当として、
研究農場と共同で行っているキャベツ、ブロッコリー苗の育苗試験の確認をしました。

苗

キャベツ、ブロッコリーは愛知県では7月下旬から9月にかけて育苗を行いますが、
近年の猛暑のせいで軟弱徒長したり、発芽に問題が発生することが問題となっています。

また、適期に良い苗を植えるだけでなく、
天候不順で定植時期が遅れても良い状態で育苗ハウスに置けることも大事です。

肥料や培土の組合わせを考え、種を蒔き、調査をする地味で細かい試験ですが、
肥料や培土の何が良くて何の効果が低いのか突き詰めることで肥料や培土の実践的な情報提供が
お客様にできればと思います。

最近、三浦しをん著「愛なき世界」を読んだせいでしょうか。
何事も好奇心を持って粘り強く探求することが大事だと感じています。

「愛なき世界」は大学でシロイヌナズナの研究をしている女性植物学研究者が主人公の物語です。
三浦氏の綿密な取材力とユーモア溢れる文章のおかげで学問と探求する人々の世界に引き込まれました。

記事 栽培サポート課スタッフ

2019.07.03 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

トヨタネ栽培サポートセンターをぜひご利用ください

養液栽培や環境制御システムをご利用の皆様の中で
こんなお悩みを持つ方はいらっしゃいませんか?

疑問

△「初めて養液栽培を導入したけどココバッグ栽培ってどんな管理をしたら良いのかな?」
△「トマトの樹勢が弱くなってきたけど、何か対策はないかな?」
△「送水ポンプが動かない!水がかけられなくて困った!」
△「CO2当盤の操作方法、もう一回教えて!」

弊社は、養液栽培や環境制御など栽培に関するお問い合わせ専用窓口として
『栽培サポートセンター』を2017年8月から開設、運用しております。

弊社の養液栽培・環境制御に関連する商品、システムを
お買い上げのお客様はぜひ栽培サポートセンターをご利用ください。

些細なことでもかまいません。
緊急度問わず、日頃のお悩みに専門スタッフがお答えいたします。

電場番号など詳しいご利用方法
弊社担当営業までぜひお問い合わせください。

記事 栽培サポート課

2018.10.02 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]

台風24号被害と対策・2009年台風18号

この度の台風24号被害によりハウス施設や作物被害に合われた生産者の皆様ならびにそのご家族の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。

今回被害をもたらした台風24号対策にたいして10/1・10/2現時点で把握・集計は出来ておりませんが復旧に努めていきますので今しばらくお待ちください。
台風24号被害にあわれた皆様の生活が、1日も早く平穏に戻ることをお祈り申し上げます。

台風24号の被害状況?
一部にハウスの損壊、倒壊があると聞いております。
また被覆材ではフィルムの剥がれ、破れが多くあるようです。
また県内で大規模停電で当社周辺の道路の信号機は機能していない状態で10/1帰宅時までつづきました。

いまだ停電復旧できていない静岡県方面の営業所もあります(10/2)。
銀行などは非常電源で運用しているようでした。

一般の店舗は当日臨時休業となりました。
近くのコンビも10/2時点もまだ完全に復旧していないようでした。
当社の苗生産などはきのう夕方まで非常電源で対応したと思われます。

当社本社の停電復旧は昼近くまでそれまで全く何もできない状態。
他はより大変な状態が続きました。
きのう昼から状況を確認に出ましたが周辺道路信号は全く機能していません。

当社の露地野菜試験圃場の下の写真のブロッコリーは風害と塩害を受けておりました。

地理的に太平洋岸から5キロくらいのところに位置します。
余談として私はもう少し内陸部約8キロですが車の窓ガラスはベトベトしていてワイパーで洗い流しましたが結構付着していました。
日本列島は幅が無く海岸が近く殆どの地域は潮風の影響を少なからず受けます。

ブロッコリー・台風
露地野菜でのスタッフの対策として葉っぱに付着した塩分を洗い流しているようでした。

パイプハウス台風1
パイプハウス台風2
また上の写真のパイプハウスは横風でおされています。
被覆フィルムも破れています。
スタッフで修復を行っていました。

~ 台風後の対策 ~
【露地作物】
風害や塩害対策:即効性のある葉面散布剤や肥料などご紹介
『フレッシュサンソ液剤』
葉面散布することで、過酸化水素により表面の汚れや潮を水よりも効率よく洗い流せます。

『ホストップ』
環境ストレスで植物体内に発生する「活性酸素」の減少に繋がります。
発根にも働きかけ、ダメージを受けた作物におすすめです。

『鉄力あくあF14』
光合成や肥効促進に繋がり、植物の生育を活性化させます。
ペンタキープとの相性が良く、混用施用におすすめです。

詳細はホームページ(肥料・培土)でもご紹介してあります。

お問合せは最寄営業所までお願いいたします。

この下の写真は2009年台風第18号のものです。
大変被害が大きかったので最近のことのように覚えています。

風害・塩害を受けた作物
20091008_1
20091008_2

ハウス施設の倒壊
20091008_3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平成21年台風第18号
年9月30日にマーシャル諸島で発生した台風である。
西北西に進路を取り、トラック諸島・北マリアナ諸島を経たのち、10月7日に日本に接近。
南西諸島の東の海上で進路を北東に変え、10月8日早朝に愛知県の知多半島に上陸し、本州中央を北東に縦断して被害をだした。
日本に接近して上陸するまで伊勢湾台風とほぼ同じコースを進んだ。
日本上陸は平成19年台風第9号以来2年ぶり、2009年唯一の日本上陸台風である。

今年2018年日本上陸が多く25号が心配ですね。
また非常用電源の必要性を感じた方は少なからずおられたのではと思います。
北海道のブラックアウトに近いものが起きるとは?
個人的には全く影響を受けませんでしたが全てが電気で動かすことはリスク管理上避けなければなりません。安全上、手動を遺す必要があると痛感させられました。

編集室より