ブログ「農場日記」

2019.12.12 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

12~1月のイチゴ栽培

【イチゴ栽培】管理ワンポイント

イチゴ栽培とミツバチ イチゴ栽培

ことし冬至は12月22日(日)頃に迎えます。
二十四節気の第22に当たります。
ちなみに第23、24は小寒、大寒となります。

私たちが住む日本・北半球でこの日が一年で最も昼の時間が短い。
一年で日射量が一番少ない時期になります。
気温も低くなります。

果実をつける作物は低温低日射に加え「着果負担」、
作物にマイナスのストレスがかかりやすい時期です。

【】管理のポイント【】
◉変温管理や 炭酸ガス施用など環境制御による光合成促進、
生育負担軽減を考慮した摘果・摘葉・摘芽などの作物管理を行いましょう。

◉曇雨天が予測される時は潅水を控える、
農業用水を水温10℃以上に温めてから潅水するなど根傷み軽減の工夫もしましょう。

【環境制御と併用したい低温低日照時のお勧め資材】
👉プロゲン(肥料登録資材)
高純度アミノ酸をたっぷりと含有。
低温低日照時の果実肥大、品質向上に。
施用:500倍で葉面散布
プロゲン

👉プリベンタマグ(亜リン酸マグネシウム肥料)
リン酸とマグネシウムの相乗効果で光合成促進、
発根及び肥料吸収促進、成り疲れ防止。
施用:葉面散布にて施用
プリベンタマグ

👉ペンタキープHyper
ペンタキープ
葉緑素の素のアミノ酸5ALAを施用することで光合成をバックアップ。
軟弱徒長や根張り不足を改善しスタミナのある樹作りをサポート。

👉鉄力アクアF14
鉄力あくあF-14
根からも葉からも吸収されやすい2価鉄を成分とする微量要素肥料。
低日照時ペンタキープHyperと混用がおすすめ!

👉だんぼう当盤(制御機器)
だんぼう当盤
だんぼう当盤裏面説明

傾斜温度管理、学習機能による効率な加温、
湿度センサーを使った除湿運転など暖房機での環境制御を手軽にできる暖房機制御盤。

★着果負担がかかった時の樹勢維持
・・・ペンタキープHyper5000倍+プリベンタマグ1000倍葉面散布

★低日照時の品質向上
・・・ペンタキープHyper 5000倍+鉄力あくあF14  5000倍+プロゲン500倍葉面散布。

【病害虫防除】
◉気温が下がり、害虫の侵入は少なくなってきます。
静電噴口など農薬散布ムラを軽減、ハダニの防除を徹底し春先の天敵再導入に備えましょう。

◉病害防除は作物の結露で広がりやすい灰色かび病、
結露と乾燥の繰り返しで広がりやすい、うどんこ病の防除を中心に行います。

《天敵に影響の少ない農薬散布参考例》
天敵に影響の少ない農薬散布参考例
《ご注意ください》
農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、農薬散布を行いましょう。

2019.12.09 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

12月~1月・冬の「トマト・ミニトマト」栽培管理

【栽培管理ワンポイント】
一年で日射量が一番少ない時期になります。
気温も低くなります。

低温低日射に加え着果負担、
作物にマイナスのストレスがかかりやすい時期です。

◉変温管理や 炭酸ガス施用など環境制御による光合成促進、
生育負担軽減を考慮した摘果・摘葉・摘芽・誘引などの作物管理を行いましょう。

◉曇雨天時が予測される時は潅水を控える、
農業用水を水温13℃以上に温めてから潅水するなど根傷み軽減の工夫もしましょう。

【環境制御と併用したい低温低日照時のお勧め資材】
👉プロゲン(肥料登録資材)
高純度アミノ酸をたっぷりと含有。
低温低日照時の果実肥大、品質向上に。
施用:500倍で葉面散布
プロゲン

👉ホスマグ/プリベンタマグ(亜リン酸マグネシウム肥料)
リン酸とマグネシウムの相乗効果で光合成促進、
発根及び肥料吸収促進、成り疲れ防止。
施用:葉面散布にて施用
プリベンタマグ

👉ペンタキープHyper
ペンタキープ
葉緑素の素のアミノ酸5ALAを施用することで光合成をバックアップ。
軟弱徒長や根張り不足を改善しスタミナのある樹作りをサポート。

👉鉄力アクアF14
鉄力あくあF-14
根からも葉からも吸収されやすい2価鉄を成分とする微量要素肥料。
低日照時ペンタキープHyperと混用がおすすめ!

👉だんぼう当盤(制御機器)
だんぼう当盤
傾斜温度管理、学習機能による効率な加温、
湿度センサーを使った除湿運転など暖房機での環境制御を手軽にできる暖房機制御盤。

★着果負担がかかった時の樹勢維持
・・・ペンタキープHyper5000倍+プリベンタマグ1000倍葉面散布

★低日照時の品質向上
・・・ペンタキープHyper 5000倍+鉄力あくあF14  5000倍+プロゲン500倍葉面散布。

【病害虫防除】
◉気温が下がり、害虫の侵入は少なくなってきます。
ハウス周辺の除草、スプレーカートや静電噴口を活用して
農薬散布ムラを軽減しコナジラミの防除を徹底しましょう。

◉病害防除は低温時に広がりやすい疫病や灰色かび病、葉かび病の防除を中心に行います。

《農薬散布参考例》
農薬散布参考例
《ご注意ください》
薬剤によっては農薬登録内容(使用回数など)がトマトとミニトマトでは異なる場合があります。
農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

2019.12.05 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

豌豆「スジナイン」ココバッグ隔離!

豊橋・浜松では豌豆の施設栽培が長年栽培されています。
忌地症状や土壌病害の発生が問題の中、ヒューム剤の薬剤も農業向け登録が抹消され、
土耕栽培が難しくなっています。

また、高齢化による有機物の投入も困難になってきております。
こうした事から、隔離栽培の一つの提案としてココバッグ栽培の試験を行っています。

絹さやのココバッグ栽培

また農場では、ローラーフックによる誘引を行っております。
通常のネットによる誘引ですと、4月に入ると、蔓がネットを超えて垂れ下げるようになります。
ローラーフックによる横移動の誘引により、この問題が解消さると思います。

生育状況は、最上着莢の上部に2~3個の花が着いており、今の所、順調な生育をしています。
栽培期間は4月下旬まで、収量は10a当たり3tを目標にしています。

耕種概要
品種
スジナイン(絹莢えんどう)
播種日
9月10日(グローイングポット)
9月18日200穴プラグ
定植
9月30日

研究農場スタッフ

2019.11.08 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

トマトの裂果

8月中下旬に定植したトマトの収穫が順次始まっています。
収穫初期のこの時期は特にトマトの裂果が目立ちます。

品種の違いにより多い・少ないはあります。
根本的には根からの吸水と葉からの蒸散がアンバランスとなり、
果実に水分が行き過ぎて割れてしまうと考えています。

トマトの裂果

したがって、対策としては、天候に応じた潅水量の調整と、葉面積と湿度コントロールによる蒸散量の調整ということになります。
わかっていてもなかなかうまくいきません。

割れてしまったトマトは傷口からすぐにカビてしまうため、通常は廃棄処分となります。
ある程度量がまとまれば、個人的に自家製トマトジュースにしていただいています。
材料はトマトのみ。水も一切使いません。

15個程度をざく切りにして鍋に入れ、形が崩れるまで煮込み、ハンドブレンダー等でジュース状にしてザルで濾せば出来上がりです。

お好みで塩を少々いれても美味しいです。
トマトの重要な栄養素である『リコピン』は熱に強いため煮込んでも大丈夫。
むしろ加熱した方が吸収効率が高まるそうです。

リコピンは抗酸化作用による健康効果がいろいろと報告されています。
私は健康診断の数日前にこの自家製トマトジュースを1日コップ2杯程度飲むと、中性脂肪の数値が明らかに下がります!(あくまで個人の感想です)

割れたトマトがまとまって入手できるのは生産者の特権ですが、トマトがたくさん入手できたらぜひお試し下さい。
市販のトマトジュースとは『濃さ』が全く違います。

研究農場スタッフ
こんにちは。(^_^)//

 本日はキャベツ栽培管理についてご説明をいたします。
今月~11月の「ワンポイント」はキャベツで概ね最終となります。
やっとホッとしました!(´▽`) ホッ

 昨日この資料を作成された方に掲載に当たり疑問になっていたことを聞いてみました。
このベースとなる社内営業向け資料作成は作るに大変のようです。
彼は実家が農家なのでまた長男なので休みには手伝いに行っているようですね。
その経験が結構活かされている資料。

 どちらかと言うと真面目すぎてヘビーな資料です。
個人的には4コマ漫画的に編集できればよいのですが・・・
編集する私は肥料と農薬の落とし込んだ現場での経験はありません。
残念ですが! ヒアリングなどして取り組んでみたいですね。

では生真面目な資料「キャベツの管理」のワンポイントアドバイスをご覧ください。
きっと参考になると思います。

キャベツ 秋のキャベツ管理

この時期は秋から冬への季節の変わり目になります。
秋の長雨や台風による降雨・多湿や泥ハネ、傷口感染により黒腐病、菌核病、べと病、軟腐病などの感染が心配される圃場では早期の予防・対処が重要になってきます。
外葉が通路を塞ぐ前にしっかりと土寄せを行い土壌の排水と作物の根張りを確保しましょう。

【秋のお薦め資材】
👉ナルミゲンL
ミネラル含有一発肥料。
即効性と緩効性の2種類のチッソを配合。
◉保証成分10-6-7 元肥、追肥どちらでも使用できます。
◉原料内容
豚・鶏の畜産副産物の燃焼灰由来の天然ミネラル分、トウモロコシ発酵副産窒素(硫安)。
◉90日ロングタイプ加工尿素

👉ホストップ/PマックスL
亜リン酸カリウム液肥。
◉日照不足などによる作物の軟弱徒長を軽減するとともに、発根促進・作物の抵抗力を増進。
◉1000倍にて 葉面散布

👉フレッシュサンソ液剤
フレッシュサンソ液剤は100倍で葉面散布施用。
長雨や台風などの潮風による塩分、泥などの作物の汚れを洗い流し。
灌注する ことで集中豪雨時の冠水による酸素不足を改善。

👉ペンタキープHyper
ペンタキープは5-ALAを世界で初めて配合した液体肥料。
5-ALAは植物体内にある大切なアミノ酸、クロロフィル(葉緑素)の元となる物質。
施用することで光合成の一役に。
窒素過多の作物は病害虫におかされやすいと言われます。
光合成を 促進することで作物の窒素代謝を高めます。
◉5000~7000倍にて葉面散布。

★台風通過直後の塩分洗い流し、<生育回復に・・・たっぷりと葉面散布> 
ペンタキープHyper 5000倍+フレッシュサンソ液剤 100倍+ホストップ/PマックスL 1000倍

【病害虫管理】
「引き続き病害虫の発生が多い時期です。」
➤害虫はコナガ、アブラムシ、ハスモンヨトウなど。
病気は黒腐病、軟腐病、べと病などの防除を中心に行います。

「病害発生株早期に除去。」
➤収穫残渣も早期に鋤き込むなどして病害虫の発生源を圃場に残さないようにしましょう。

《農薬散布事例》

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
使用回数
備考
1
バリダシン液剤5
黒腐病、軟腐病、株腐病 収穫7日前まで 800
5回以内 農業用抗生物質を有効成分とする。適用外作物(とくにトマト、菊)へのドリフトによる薬害に注意。
アクセルフロアブル
コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ
収穫前日まで
1000~2000
2回以内
トルネードエースと同系統
まくぴか
シリコーン系展着剤

10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

2
アフェットフロアブル
菌核病、株腐病、根朽病 収穫前日まで 2000
3回以内 カンタスDFと同系統。
フェニックス顆粒水和剤
ヨトウムシ、オオタバコガ、アオムシ、ハスモンヨトウ、コナガ 収穫前日まで
2000~4000
3回以内 ベリマークSC、プレバソンと同系統。
まくぴか
シリコーン系展着剤

10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

3
Zボルドー水和剤
黒腐病、黒班細菌病、軟腐病

500

無機銅水和剤、育苗期および花蕾形成期以降は薬害の恐れがあるので使用を避ける。

ミックスパワー
展着剤

3000

無機銅、有機銅剤などの薬剤を均一に付着。

4
アニキ乳剤
コナガ、アオムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ 収穫3日前まで
1000~2000
3回以内
アファームと同系統。

トップジンM水和剤
菌核病、根朽病 収穫3日前まで 1000~1500 2回以内 トップジンと同じ成分を含む混合剤ゲッターとの散布回数に注意。
まくぴか
シリコーン系展着剤

10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

5
カスケード乳剤
コナガ、アオムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ヨトウムシ、 収穫7日前まで 2000~4000 2回以内 幼虫の脱皮阻害と雌成虫産卵抑制。遅効性だが残効性長い、浸透移行性ない。マッチ、ノーモルトと同系統。
コテツフロアブル
コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ 収穫前日まで 2000 2回以内 浸透移行性はない。
まくぴか
シリコーン系展着剤

10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める
※農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

【お問い合わせ】
最寄り営業所または本社栽培サポート課




2019.10.23 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

10月~11月・秋の「カリフラワー」管理ワンポイント

カリフラワー 秋のカリフラワー管理

この時期は秋から冬への季節の変わり目になります。
秋の長雨や台風による降雨・多湿や泥ハネ、傷口感染により黒腐病、菌核病、べと病、軟腐病などの感染が心配される圃場では早期の予防・対処が重要になってきます。
外葉が通路を塞ぐ前にしっかりと土寄せを行い土壌の排水と作物の根張りを確保しましょう。

【秋のお薦め資材】
👉ナルミゲンL
ミネラル含有一発肥料。
即効性と緩効性の2種類のチッソを配合。
◉保証成分10-6-7 元肥、追肥どちらでも使用できます。
◉原料内容
豚・鶏の畜産副産物の燃焼灰由来の天然ミネラル分、トウモロコシ発酵副産窒素(硫安)。
◉90日ロングタイプ加工尿素

👉ホストップ/PマックスL
亜リン酸カリウム液肥。
◉日照不足などによる作物の軟弱徒長を軽減するとともに、発根促進・作物の抵抗力を増進。
◉1000倍にて 葉面散布

👉フレッシュサンソ液剤
フレッシュサンソ液剤は100倍で葉面散布施用。
長雨や台風などの潮風による塩分、泥などの作物の汚れを洗い流し。
灌注する ことで集中豪雨時の冠水による酸素不足を改善。

👉ペンタキープHyper
ペンタキープは5-ALAを世界で初めて配合した液体肥料。
5-ALAは植物体内にある大切なアミノ酸、クロロフィル(葉緑素)の元となる物質。
施用することで光合成の一役に。
窒素過多の作物は病害虫におかされやすいと言われます。
光合成を 促進することで作物の窒素代謝を高めます。
◉5000~7000倍にて葉面散布。

★台風通過直後の塩分洗い流し、<生育回復に・・・たっぷりと葉面散布> 
ペンタキープHyper 5000倍+フレッシュサンソ液剤 100倍+ホストップ/PマックスL 1000倍

【病害虫管理】
「引き続き病害虫の発生が多い時期です。」
➤害虫はコナガ、アブラムシ、ハスモンヨトウなど。
病気は黒腐病、軟腐病、べと病などの防除を中心に行います。

「病害発生株早期に除去。」
➤収穫残渣も早期に鋤き込むなどして病害虫の発生源を圃場に残さないようにしましょう。

【農薬散布事例】

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
散布回数
備考
1
スターナ水和剤
軟腐病
収穫14日前まで
2000
2回以内

スピノエース顆粒水和剤
コナガ
収穫3日前まで
5000
3回以内 ディアナと同系統
まくぴか
シリコーン系展着剤
10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

2
Zボルドー水和剤
黒腐病、べと病、軟腐病
500
無機銅水和剤、育苗期および花蕾形成期以降は薬害の恐れがあるので使用を避ける。
ミックスパワー
展着剤
3000
無機銅、有機銅剤などの薬剤を均一に付着。







3
ランマンフロアブル
べと病
収穫3日前まで 2000
4回以内 ライメイと同系統
フェニックス顆粒水和剤
コナガ、ハイマダラノメイガ、ヨトウムシ
収穫前日まで 2000~4000 2回以内 ベリマークSC、プレバソンと同系統。
まくぴか シリコーン系展着剤 10000~5000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める。

4
グレーシア乳剤 コナガ、アオムシ 収穫7日前まで 2000~3000 2回以内 新規薬剤
まくぴか シリコーン系展着剤 10000~5000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める。

5
アニキ乳剤
コナガ、ハスモンヨトウ
収穫3日前まで
1000~2000
3回以内
アファームと同系統。

まくぴか シリコーン系展着剤 10000~5000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める。
※農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

2019.10.18 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

10月~11月の「イチゴ」栽培アドバイス

イチゴ イ チ ゴ 【栽培

こんにちは(^_^)/_
秋は日照時間が短くなり季節の変わり目のシーズン。

この資料のベースは弊社営業員が生産者様へのアドバイス出来る目的で作られた資料をHP向けに再編集したものです。
若干堅苦しい資料ですがご理解ください。
皆さまの物差しとしてヒントになればと思います。

◎この時期日中気温はまだ高い日があります。
イチゴは温度上昇や乾燥により2番果房など遅れたりする場合もあります。
【注意事項】
ハダニや炭疽病の発生が 増えたりすることがあります。
遮光や換気をしっかり行う。
葉かき、芽かきを計画的に行い樹間の 風通しを良くする。

◎秋はイチゴにとって適温(昼間15℃~25℃)が維持しやすい時期。
【注意事項】
適温の反面で「ハダニ、アブラムシ」などの害虫も繁殖しやすい時期。
天敵導入前に薬剤の天敵への影響日数を考えた防除をしっかり行う。
・・「害虫密度を低くしておくことが重要」。
炭疽病株周囲の株も早期に除去し感染拡大を防止。

【環境制御をバックアップ!】秋のお薦め資材
商品名
特徴
備考
P・PアミノSP号 カツオ・マグロより抽出したアミノ酸入り亜リン酸液肥。
相乗効果で、生育促進、発根促進しガッチリとした樹作りに。低日照時の品質向上にも。
窒素成分5%

ペンタキープHyper 施用することで光合成に一役。
軟弱徒長や根張り不足の改善、スタミナのある樹作りに。
葉緑素の素のアミノ酸5ALA入り液体肥料。

鉄力あくあF14 根からも葉からも吸収されやすい2価鉄を成分とする微量要素肥料。 低日照時ペンタキープHyperと混用がおすすめ!

CO2当盤Ⅱ CO2センサー・温度センサーで日中換気をしない温度では高濃度施用、換気をする温度では外気と同濃度と、必要な時に効率の 良い炭酸ガス施用ができる炭酸ガス制御盤。光合成促進し、収量アップに。 CO2センサー
自動校正機能を採用。

★着果負担がかかった時の樹勢維持、回復に
・・・ペンタキープHyper(5000倍)+鉄力あくあF14(5000倍)葉面散布

★秋の長雨など低日照時の品質向上に
・・・ペンタキープHyper (5000倍)+PPアミノSP号(1000倍)葉面散布

【病害虫防除】
◉炭そ病、うどんこ病および、
ハダニ類、ハスモンヨトウ、ミカンキイロアザミウマ、アブラムシ類など発生初期防除を心がけます。
◉炭そ病発生株を見つけたら感染の疑いのある周辺の株もいっしょに早期除去。
除去株を圃場内及び圃場周囲に放置しない。

《天敵に影響の少ない農薬散布参考例》

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
散布回数
備考
1
ゲッター水和剤
炭疽病
収穫開始21日前まで 1000
3回以内
トップジンの成分を含む混合剤につき、散布回数に注意。
フーモン
ハダニ類、アブラムシ類、コ ナジラミ類、うどんこ病
収穫前日まで
1000

気門封鎖剤、展着剤不要。高温時及びストロビルリン系農薬(アミスター、 ストロビーなど)との混用、近接散布は薬害の恐れあるので避ける。

2
プロパティフロアブル
うどんこ病
収穫前日まで 3000~4000
2回以内 新規系統薬剤
ウララDF
アブラムシ類、コナジラミ類
収穫前日まで 2000~4000 3回以内 チリカブリダニ影響日数0日、ミヤコカブリダニ卵成虫に影響なし。ミツバチ にほとんど影響なし

まくぴか
シリコーン系展着剤
3000~10000
農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める


3
セイビアーフロアブル
炭疽病、灰色かび病
収穫前日まで 1000~1500
3回以内 薬剤系統は異なるがロブラール、スミレックスと作用機構が同じなので連用は避けたい
サフオイル乳剤
チャノホコリダニ、トマトサビダニ、コナジラミ類
収穫前日まで 300
植物油による気門封鎖。殺卵活性もあり。軟弱徒長時、高温時薬害注意。
まくぴか シリコーン系展着剤 3000~10000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

4
シグナムWDG
うどんこ病、灰色かび病、炭疽病 収穫前日まで 1500~2000
2回以内 混合剤につきボリスカリド剤(カンタス)との合計散布回数(3回以内)に注意。
スターマイトフロアブル
ハダニ類、シクラメンホコリダ ニ
収穫前日まで 2000 2回以内 ダニサラバと同系統。チリカブリダニ、ミヤコカブリダニ卵・雌成虫にほとん ど影響なし。ミツバチ影響日数1日。
まくぴか シリコーン系展着剤 3000~10000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

適時
ミヤコトップ
ハダニ類
ハダニ類の他、ホコリダニ類、サビダニ類、 アザミウマ類の幼虫や花粉を餌とする。
ミヤコカブリダニ天敵製剤。1ボトル2000頭。開花後に2000~6000頭 /10a放飼。必要なときにスピーディな納品で安心・便利。

適時
チリトップ
ハダニ類
ハダニ類を餌としカブリダニ科の中でも歩 行速度が速く、捕食能力も優れている種。
チリカブリダニ天敵製剤。1ボトル2000頭。ハダニ発生初期に2000~6000 頭/10a放飼。必要なときにスピーディな納品で安心・便利。
※農薬散布にあたっては、農薬登録内容をラベルなどで確認の上、農薬散布を行ないましょう。



2019.10.16 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

10月~11月・秋の「ブロッコリー」管理ワンポイント

ブロッコリー 秋のブロッコリー管理

この時期は秋から冬への季節の変わり目になります。
秋の長雨や台風による降雨・多湿や泥ハネ、傷口感染により黒腐病、菌核病、べと病、軟腐病などの感染が心配される圃場では早期の予防・対処が重要になってきます。
外葉が通路を塞ぐ前にしっかりと土寄せを行い土壌の排水と作物の根張りを確保しましょう。

【秋のお薦め資材】
👉ナルミゲンL
ミネラル含有一発肥料。
即効性と緩効性の2種類のチッソを配合。
◉保証成分10-6-7 元肥、追肥どちらでも使用できます。
◉原料内容
豚・鶏の畜産副産物の燃焼灰由来の天然ミネラル分、トウモロコシ発酵副産窒素(硫安)。
◉90日ロングタイプ加工尿素

👉ホストップ/PマックスL
亜リン酸カリウム液肥。
◉日照不足などによる作物の軟弱徒長を軽減するとともに、発根促進・作物の抵抗力を増進。
◉1000倍にて 葉面散布

👉フレッシュサンソ液剤
フレッシュサンソ液剤は100倍で葉面散布施用。
長雨や台風などの潮風による塩分、泥などの作物の汚れを洗い流し。
灌注する ことで集中豪雨時の冠水による酸素不足を改善。

👉ペンタキープHyper
ペンタキープは5-ALAを世界で初めて配合した液体肥料。
5-ALAは植物体内にある大切なアミノ酸、クロロフィル(葉緑素)の元となる物質。
施用することで光合成の一役に。
窒素過多の作物は病害虫におかされやすいと言われます。
光合成を 促進することで作物の窒素代謝を高めます。
◉5000~7000倍にて葉面散布。

★台風通過直後の塩分洗い流し、<生育回復に・・・たっぷりと葉面散布> 
ペンタキープHyper 5000倍+フレッシュサンソ液剤 100倍+ホストップ/PマックスL 1000倍

【病害虫管理】
「引き続き病害虫の発生が多い時期です。」
➤害虫はコナガ、アブラムシ、ハスモンヨトウなど。
病気は黒腐病、軟腐病、べと病などの防除を中心に行います。

「病害発生株早期に除去。」
➤収穫残渣も早期に鋤き込むなどして病害虫の発生源を圃場に残さないようにしましょう。

【農薬散布事例】

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
散布回数
備考
1
スターナ水和剤
軟腐病、黒斑細菌病
収穫7日前まで
2000
2回以内

アクセルフロアブル
コナガ、アオムシ、ヨトウム シ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ
収穫前日まで
1000~2000
2回以内 トルネードエースと同系統
まくぴか
シリコーン系展着剤
10000~5000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

2
カッパーシン水和剤
黒腐病
収穫21日前まで 1000
4回以内
予防効果のある銅と治療効果のあるカスガマイシンの混合
ミックスパワー
展着剤
3000
無機銅、有機銅剤などの薬剤を均一に付着。







3
ランマンフロアブル
べと病
収穫3日前まで 2000
4回以内 ライメイと同系統
フェニックス顆粒水和剤
アオムシ、コナガ、アブラム シ類、アザミウマ類
収穫14日前まで 2000 3回以内 ベリマークSC、プレバソンと同系統。
まくぴか シリコーン系展着剤 10000~5000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める。

4
アニキ乳剤
コナガ、アオムシ、ハスモンヨトウ 収穫3日前まで 1000~2000 3回以内 アファームと同系統。
まくぴか シリコーン系展着剤 10000~5000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める。

5
グレーシア乳剤
コナガ、ウワバ類、ハスモンヨトウ 収穫7日前まで 2000~3000
2回以内 新規薬剤
キノンドー水和剤
黒腐病
収穫14日前まで 800
3回以内 有機銅。
高温時薬害注意。
ミックスパワー
展着剤
3000
農薬を均一散布、
汚れ軽減。
※農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

2019.10.03 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

品種比較試験(冬系キャベツ)

こんにちは。(*・∀・)p
農場では「播種」、「定植」を4作型に分けて行っています。
それぞれの作型で基準となる品種があります。

それらの品種と比較してどうなのか?
またどういった強みのある品種なのか?
適正の作型等を見極めるために行っています。

この時期に問題となるのが「虫」

去年は、コナガ、ヨトウムシによる被害。
今年はシロイチモジヨトウ、ハイマダラノメイガによる被害が多いように思います。

下記表枠は今年の耕種概要です。

年内作
7/25播種       8/19定植

年またぎ作
8/5  播種       8/28定植

年明け作
8/20播種       9/13定植

4月どり作
8/29播種       9/24定植
以上のようになります。

今回は ①の年内作、農場の現状についてです。

【第6圃場】キャベツ品種試験
第6圃場(キャベツ品種試験)

キャベツ
現在の生育状況は、どの品種も2枚目の写真のように結球し始めています。

<見頃について>
11月下旬がになると思われます。

ご興味ある方は是非見学に来て下さい。

お問い合わせは最寄り営業所までお願いいたします。
お待ちしております。

研究農場スタッフ

2019.10.02 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

10月~11月「トマト・ミニトマト」の栽培

【栽培管理】ワンポイントアドバイス
◉日中気温はまだ高い日もあります。
10月~11月の平均積算日射量は年明け(1月下旬~2月)と同じくらい。
「日ごとに日射量」が少なくなってきます。

秋の長 雨など平均気温が高く日射量が少ない日が続くと樹のバランスが崩れやすい。
天候予測情報などを活用した温度、水分管理を行いましょう。

◉トマトにとって適温(夜間13℃~昼間25℃)が維持しやすい秋。
実は病害虫にとっても適温となりやすいのです。

薬剤系統を考えた農薬ローテーションが重要です。

葉面散布資材を薬剤散布と合わせて活用する。
そのことで生育改善がしやすくなります。

【環境制御をバックアップ】秋のお勧め資材!
P・PアミノSP号 フレッシュサンソ液剤 ペンタキープ 鉄力あくあF-14
PPアミノSP号 フレッシュサンソ液剤 ペンタキープHyper 鉄力アクア

👉PPアミノSP号
カツオ・マグロから抽出したアミノ酸と亜リン酸の相乗効果。
生育促進、発根促進、品質向上。
【窒素成分5%全量がアミノ酸由来】


👉フレッシュサンソ液剤
液剤を株元灌注:即効的に土壌に酸素を供給し根の酸素不足を軽減し発根促進。
葉面散布:作物の汚れや細菌などを剥 離・洗い流し、併用する殺菌剤の効果が安定。

👉ペンタキープHyper
葉緑素の素のアミノ酸5ALAを施用することで光合成をバックアップ。
軟弱徒長や根張り不足を改善しスタミナのある樹作りをサポート。

👉鉄力アクア
根からも葉からも吸収されやすい2価鉄を成分とする微量要素肥料。
低日照時ペンタキープHyperと混用がおすすめ!

★着果負担がかかった時の樹勢維持、回復に
・・・ペンタキープHyper5000倍+鉄力あくあF14 5000倍葉面散布
★秋の長雨など低日照時の品質向上に
・・・ペンタキープHyper5000倍+PPアミノSP号1000倍葉面散布

【病害虫防除】
◉引き続き病害虫の発生の多い時期です。
コナジラミ対策を中心に現場の状況に合わせて、
ヨトウムシ、ハモグリバエなどの防除を早めに行います。

◉うどんこ病、葉かび病、灰色カビ病予防を行います。
曇雨天が続くことが予想される場合疫病の予防も。

《農薬散布参考例》
1
薬剤名
主な病害虫
使用時期
使用倍率
使用回数
マルハナ影響日数
備考
ランマンフロアブル
疫病
収穫前日まで
1000~2000
4回以内
ほとんど影響なし
ライメイと同系統
グレーシア乳剤
ハスモンヨトウ、コナジラミ 類、トマトハモグリバエ
収穫前日まで
2000
2回以内
1日
浸透性あり。新規系統殺虫剤。
まくぴか
シリコーン系展着剤
3000~10000

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

 
2
プロパティフロアブル うどんこ病
収穫前日まで 2000 2回以内 ほとんど影響なし 新規系統殺菌剤
ウララDF 
コナジラミ類、アブラムシ類、 ミカンキイロアザミウマ 収穫前日まで 2000 3回以内
1日
浸透移行性、吸汁阻害。
まくぴか シリコーン系展着剤 3000~10000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

3
ボトキラー水和剤
うどんこ、灰色かび 散布1000倍
ダクト内投入
10~15g/日 
ほとんど影響なし 微生物農薬。予防。
サフオイル乳剤
チャノホコリダニ、トマトサビ ダニ、コナジラミ類
収穫前日まで 300
乾燥後影響なし
植物油による気門封鎖。殺卵効果もあり。軟弱徒長時、高温時薬害注意

まくぴか シリコーン系展着剤 3000~10000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

4
カンタスDF
葉かび、灰色かび、菌核
収穫前日まで
1000~1500
3回以内
乾燥後影響なし  アフェットと同系統
アニキ乳剤
ハモグリバエ、ハスモンヨトウ、コナジラミ類、トマトサビダニ
収穫前日まで 1000~2000
3回以内 1日 アファーム、コロマイトと同系統
まくぴか シリコーン系展着剤 3000~10000 農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

5
チェス顆粒水和剤
アブラムシ類、コナジラミ類
収穫前日まで 5000
3回以内 1日
浸透移行性。吸汁阻害作用。コルトと同系統
フーモン
ハダニ類、コナジラミ類、アブラムシ類、うどんこ病
収穫前日まで 1000
乾燥後影響なし
気門封鎖。展着剤不要、軟弱徒長時、高温時薬害注意

薬剤によっては農薬登録内容(使用回数など)がトマトとミニトマトでは異なる場合があります。
<ご注意ください。>
農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。