春夏2019総合カタログ

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- 桃太郎ホープ
桃太郎ホープは食味の良い黄化葉巻病耐病性品種として、 愛知県を中心に全国で栽培面積が増加して おります。 全国的には早生で大玉のピースと低温性と秀品率のホープとで組み合わせることで、 食味の 良い黄化葉巻病耐病性品種を求める産地ニーズに答えています。 ■品種特性
花数が適度に多く、 着果性が良い為、 短期作長期作 両方で収量性が高い。 また、 低温期でも玉伸びに優れ、 秀品率が高い。 スタミナがあり、 草勢を維持しやすい。 また、 採光性に優れた草姿で栽培しやすい。 安定した糖度と酸味があり、 桃太郎系の良食味性を もつ。
■適作型
抑 制 栽 培【播種:6〜7月】 促 成 栽 培【播種:8〜9月】 半促成栽培【播種:11〜12月】
■栽培上の注意点
春先は換気を意識する。 蒸し込み気味の栽培を行う と萎れやすく なり、 後半の収量低下につながるため、 早めの換気と葉面散布で締ま った葉に仕上げる事。 着果性が良く、 着果数を稼げる反面、 着果負担がか かりやすい。 摘果と早めの追肥が最も重要。 厳寒期までに草勢を 回復させる事。 草勢はヨークより強めの品種。 考慮して台木を選択 してください。
■愛知県、 静岡県のお客様の声
昨年は日照不足、 一昨年は猛暑と着果が不安だった が、 花数が多く、 どこかで着果してくれるので安心し て栽培できる。 短期作での果実肥大を心配していたが、 思ったより 肥大してくれる。 着果性がよく、 ヨーク並の収量が確保できている。 草勢が強く、 スタミナがあるため、 今までよりも草勢 維持に苦労していない。 長期作での栽培が容易になった。
■耐病性
Ty‑3a,F1,F2,J3,V,Cf9,LS,N,Tm‑2 a
■他産地 (熊本県) での評価
低温性があり、 果形が良いので収量と秀品率が両立 できている。 冬春作の トマ トがあふれている中、 食味で特徴を出し ていく必要がある。 桃太郎ホープとピースはそれができる品種。
★桃太郎ホープは高温期、 低温期両方 に、 着果性と花数を生かして収量を上 げられる品種で食味の良さでもおすす めできる品種です。
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