ブログ「社長のつぶやき」

2013.05.23 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

会社の新年度が始まりました。

 5月は、会社にとっての新年度です。農業界では、アベノミクスとTPP加盟の狭間で右往左往しています。一口に農業と言っても、大きくは耕種部門と畜産部門に大別されます。耕種部門は更に穀類と園芸に分かれます。弊社がかかわる分野は、ほとんどが園芸部門です。また、その園芸部門においても、品目的には野菜・花卉・果樹があり、条件的には露地栽培と施設園芸があります。
 一般論として、国はカロリーベースの食料自給率の向上を謳いますが、そのためには、耕種部門の穀類を増やさなくてはなりません。畜産部門が増えれば輸入飼料が増えるので、自給率はかえって低下します。また、耕種部門でも園芸の野菜・果樹はカロリーが少ないので、いくら頑張っても食料自給率の向上には役立ちません。まして花卉は、しかりです。
 しかし、日本が今後、唯一国際競争力を持ち得る潜在力を有するのは『園芸農業』です。これを条件的分類で考えると、露地栽培については、冬の渥美半島の超密植、クローンのように揃ったキャベツを見ていると、その生産性はすでに世界一ではないかと思います。しかし、施設園芸においては、野菜においても花卉においてもまだまだ生産性を高める余地は大きいようです。施設園芸の生産性を大幅に向上すれば、輸出も現実味を帯びてきます。

 弊社は、この分野に少しでも役立ちたいと考えています。こうした考えを基礎に、47期を迎えるにあたって弊社のミッションを新たに掲げました。

『私たちは、農業の重要性を最も良く理解する企業として、時代に先駆けた新しい価値を創造し、農業を愛するすべての人々の明るい未来に貢献します。』

 第47期の経営計画発表会では、園芸分野でのお役立ち企業になることは、日本の未来を明るくすることであると力説したつもりですが、どれだけ伝わったか?全社への浸透、共有はこれからの大きな課題です。

2013.05.07 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

和気あいあいよりも切磋琢磨

今年も、おかげさまで9名の新卒、2名の研修生を迎える事が出来ました。私が言うのも変ですが、当社のリクルートで学生側の意見を聞くと「和気あいあいとして暖かそうな雰囲気」とありがたい感想が返ってきます。「和気あいあいの社風」が、当社を選んだ決め手だと言う人もいます。私は今、敢えてその社風に風穴を開けようと、繰り返し社員に伝えています。「和気あいあい」は悪いことではないが、お客様には何の関係もない。大学のサークルなら良いかもしれないが、ビジネスの現場には不向き。和気あいあいのプロ野球チームが優勝できるとは思えない。「和気あいあい」は、一番遅れている人に合わせることになる。それでは、お客様に良いサービスはできない。

 切磋琢磨!もっと良いサービスが出来るよう、頑張りたい。また、必死に努力している仲間を尊敬しつつも、ライバルと考える。切磋琢磨して、なれる自分の最高の自分になろうと日々努力している自分が好き、そんな気持ちで日々働くことができれば、お客様にもきっと良いサービスが出来るようになる。著名な小宮一慶先生の受け売りではありますが、「goodgreatの敵」!そこそこ一人前になった、社会のこともそれなりに理解できるようになった、そこからが、本当の勝負です。そこそこ一人前から、一流人と言われるようになるまでには、血のにじむような努力が必要です。和気あいあいでは、その過程に耐えられません。自らの心に切磋琢磨する気持ちを忘れないようにすることが、大切です。一流人でなくとも、自分がなれると信じる最高の自分の姿を目指すことが、「切磋琢磨」の真の意味だと思います。