ブログ「社長のつぶやき」

2018.10.09 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

「ゲノム編集」について

 いきなり「ゲノム編集について」のタイトルをつけてみたが、正直さっぱり技術的には全くわからない。DNAの配列を正確に認識し、特定の場所を切断する「酵素」の発見と仕組みの解明がポイントと言われても、ほとんどの人には理解しがたいのが現状だと思う。
ゲノム
しかし一方、近未来最も重要な技術は「AI」(人工知能)と「ゲノム編集」であろうということは直感的に確信している。だから興味があり、解説本を読んだり、業界主催の講演も聞きました。ゲノム編集についての問題意識を私なりの視点で整理してみようと思います。
1.近年CRISPR/Cas9(クリスパー・キャス・ナイン)という酵素の発見によって、ゲノム編集が非常に容易に、しかも低コストで実施できるようになった。専門分野であれば、大学院生レベルでも実験が可能と聞く。
2.一方、遺伝子組換え技術及びその成果としてのGMO作物について、日本及びヨーロッパでは社会の許容が難しい中で、「ゲノム編集」と遺伝子組換えの差異、境界線の認知が進まないこと、どちらかと言えば思想上は遺伝子組換えと同等と受け取られている傾向が強いことである。カルタヘナ法の適用範囲の有無についても明確な区分ができているとは思えない。
3.しかし1.で述べたように技術的・資金的なハードルが下がる中で、社会の許容が進まないことを理由に研究を停滞させると、米国や中国をはじめとした国々との技術的ギャップが拡大すること、現に日本においても、様々な飼料作物や加工食品、綿を用いた衣料には主にアメリカの遺伝子組換え商品が氾濫している。また今後は医療分野、特にガン治療等において大きな期待がかかるが、その多くの果実はゲノム編集積極国に利益をもたらすだけになる可能性がある。
4.ゲノム編集とは開き直っていえば、ダーウィンの進化論上の理論「突然変異」であり、まさに予期せぬ遺伝子の入替が起きることであり、遺伝子組換えは自然界では起きないが、ゲノム編集はその「偶然」を計画的に起させる技術であるということ。また交雑の後代を商品化すれば、遺伝子組換えの痕跡がなくなる。
5.従って近未来に考えられるのは、各メーカーの研究所レベルでは「ゲノム編集」は急速な勢いで活発に行われる、あるいはすでに激烈な競争に入っている。しかしその利用は「原種」や「親種」としての利用であり、商品としての成果物にはゲノム編集を活用したか否かは明確にしない、あるいは明確にする必要がないという方針が続くのではないかと推察する。その分「親種」の数は倍数的に増えるのではないかと思う。
川西裕康

2018.09.25 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」9月 (24号)

トヨタネ瓦版9月24号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版9月号】PDF

・9月5日社長のつぶやき掲載:「改めて3点確保」
・建設業に関して
・野菜ソムリエ:「秋を満喫するために」
・磐田ナーセリー
磐田ナーセリー
・ハロイサイト?
・その他記事

2018.09.05 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

改めて3点確保

 セピア色の写真を整理していたら、学生時代の登山を思い出した。山登りで一番楽しいのは、夏場の沢登り。なんといっても涼しいし、飽きない。尾根伝いの縦走も楽しかったが、時間を忘れるということはなかった。岩場に差し掛かった時の原則は一つ、3点確保(四肢のうち、一つだけを動かして前進する)で登ることが可能かどうかである。不可能と判断すれば、何時間かけても迂回する。
 迂回はブッシュとやぶ蚊、時々蛇に阻まれ、正直嫌いです。
岩登りに入る前には必ず想像力を働かせる。今自分は命の危険を冒そうとしている。もし滑落すれば仲間に迷惑がかかるし、死んでしまうかもしれない。死んだら親が悲しむ(当時は携帯TELもない一人暮らし、沢登りに行くこと自体家族に報告していない!)。目の前の危険をしっかり認識し、滑落すれば多くの人を困らせ、悲しませることになるということを具体的に想像できるように少しだけ瞑想する。そしていざ、登攀。難所にさしかかったときには尚更、3点確保の意識と、想像力をビジュアル化するよう心がける。沢を登り切ると大抵は眺望の良い尾根に出る。その時の爽快感は格別です。また水系の源流を制覇したというのはなんだか私にはとても自己満足が得られるものでした。
 3点確保の原則は経営をする上で最も大切な思想だと思っていますし、おかげさまでこの年になって、当時の思い出と今の私は繋がっていると強く感じるようになりました。しかしそれは少々保守的で、臆病すぎるかもしれません。スピードが求められる現在、上記の話には時間軸がありません。また2点確保も覚悟しないと、そもそも登れない沢もいっぱいあります。どちらかというと経営上はかつてよりも2点確保に挑んでいるような気もします。いずれにしても人工登攀や、ハングオーバーを一点確保で登るような芸当は自分には馴染まない。
 が、どうしても登りたいときは2点確保も厭わない!そのような考えで進むことができたらと思っています。
川西裕康

2018.08.27 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」8月 (23号)

トヨタネ瓦版8月23号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版8月号】PDF
・8月10日社長のつぶやき掲載:「弊社の苗産業について」
・プロファーム T-cube
・農場便り:キャベツとブロッコリー
ブロッコリー苗
・野菜ソムリエ:夏ばて対策
・HP掲載ブログについて
・交通安全と仕様と操作を考える
・コミュニケーション・ワークスペース
「Coworking」コ・ワーキング

2018.08.10 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

弊社の苗事業について

 私が業界に入った頃(昭和50年代)、苗作りは農家にとって最重要な仕事、苗半作、または七分とまで言われた。良い苗を作ることが、篤農家の定義であり、良い収穫を得るための必須条件だった。それが平成に入るころから徐々に様子が変わってきた。多くの施設トマト農家は8月に定植する。栽培面積は増え、連作による土壌病害も深刻になり始め、接木という作業も必要になってきた。大規模栽培を指向する農家から徐々に買い苗に頼るようになり、現在も夏場の苗生産は全国的に供給が需要に追い付かない状態が続いている。私なりにその要因について考えてみた。

①真夏の接木の難しさ:春ならば、気候もよく、適切に保温・保湿させることで接木は比較的容易であるが、真夏40度も超えるような環境下で安定して接木を行うことは非常に難しく、一定の設備投資が必要となる。
②大規模志向と分業化:規模拡大を目指す農家は、生産に専念したい。育苗のための施設を別途用意するよりも、生産面積を増やしたい。
③夏休み少しは休みたい:苗作りは最も神経を使う農作業、苗を自作している間は、休めない。収穫中は休みが取れないほど忙しいので、結局1年中休めないことになる。家族サービスや旅行の計画も立てることができない。業者に委託したほうが精神的に楽。
④苗種類があまりに複雑:品種の選定、台木の選定、苗の種類(ポット苗・プラグ苗・グローブロック苗等)の複雑さ、1本植え、2本植え、はたまた1本植えの2本ピンチ苗等、選択によって無限大と言ってよいほどのバリエーションがあり、過去の経験値が追い付かない。
⑤タネ屋としては言いにくいが、タネ代もばかにならない:高価な種を定量で買うよりも必要本数の苗をピンポイントで買った方が結果としてお値打ち感がある。

結果として、日本農業が少数精鋭化すればするほど、「買い苗需要」は高まる。採算性は後から考えるとして、会社として静岡県磐田市に新たな苗生産施設を建設することを決めたのは、以上の理由です。

現在磐田市内で建設中「苗生産施設」
磐田ナーセリー
ドローンによる8/6撮影(北側より)

トヨタネ株式会社
川西 裕康

2018.07.24 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」7月 (22号)

トヨタネ瓦版7月22号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版7月号】PDF
下のイラスト図は今回発表しましたセミクローズドハウスT-cubeです。

T-cube

・㈱デンソーそして、㈱大仙との提携について 
・披露
・GPEC2018

2018.07.13 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

(株)デンソーそして、(株)大仙との提携について

 デンソーさんとの出会いは、東北大震災の起きた激動の2011年、当時弊社は施設園芸の先進地オランダ視察を毎年実施していた。その視察を通じて多くの社員がハウス環境を適切に管理すれば、単位面積当たりの収量を飛躍的に向上させることが可能であるということを理解していた。また地域としても多くの若手生産者が「勘」による管理から、数値に基づいた管理の重要性に注目し始めた頃でした。
 一方デンソーさんは、車関連事業以外の新規事業を模索していた。デンソーの理念「地球と生命を守り、次世代に明るい未来を届けたい」から「農業支援事業」がその理念に沿うものの一つとして採用されたと聞いている。弊社の仕入れ先からの情報経由でデンソー担当者が弊社に見えた折、農業用ハウスの統合環境制御に関心があると申し出たところ、車の環境制御、つまり車内空間の最適環境を設計するのはデンソーのコア技術なので、農業用ハウスにも応用できるかもしれないと申し出ていただき、開発が始まった。当時農業用の高度な環境制御装置はオランダ製がほぼ独占していた。開発研究が始まってからの(株)デンソーさんの圧倒的なスピード感と、開発プロセスや商品品質へのこだわりに何度も度肝を抜かされた。それにしても、やりたいとは思いながらも開発部門も予算もないに等しい弊社の元に(株)デンソーさんが来てくれたのは、はっきり言ってこの上ない幸運でした。デンソーにとっては弊社の顧客やJAさんを通して施設園芸業界のニーズを把握することができた。2015年ついに国産初と言ってもよい高度な統合環境制御装置「プロファーム」を販売開始した。
 しかし発売が進むにつれ、このプロファームの能力を最大限生かすためのハウスそのものの提案も必要ということに行きついた。(株)大仙さんは弊社と同じ豊橋を本拠地とする日本最大のハウスメーカーです。大仙も、ハウスという「箱」売りだけでなく、内部装置やノウハウを加えた付加価値の高い商品を開発したいという機運が内部にあった。そこで3社の提携が始まり、プロファームコントローラーの能力を最大限生かしつつ、イニシャルコストも低減させるというコンセプトの元、「プロファームT-Cube」の開発が始まりました。 
 そして現在は2019年5月の販売を目指して3社で新しいチームをスタートさせたところです。

代表取締役社長 川西裕康

2018.06.21 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」6月号

トヨタネ瓦版6月21号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
または内容をご覧ください。(※若干文章やイラストが変更されています。)
【瓦版6月号】
瓦版イラスト
瓦版6月号内容
・巻頭記事:日本の施設園芸の未来 
・新しい事へのチャレンジ
・いまが旬!スタミナ野菜の王道「ニンニク」 
・TRC活動:豊川リレーマラソン
・農場だより:「スイートコーン公開調査」
 
◎日本の施設園芸の未来
 日本の施設園芸の規模は1999年5.5万haだったのが、2017年は4.3万haと20年間で約1万ha減少しました。近年は減少率も加速度がついているという。人口規模が1/2以下の韓国と比べても規模及び内部設備において後れを取っているのではとの焦燥感もあります。そうした現状を鑑み、今後はオランダに匹敵する高生産性を目指しながら、極力コストダウンの計られた1ha規模、投資額2億円程度のハウスが中心となることが望まれるようです(行政並びに業界団体等との会合の中での議論における私なりのまとめ)。そうした方向性に向け大規模ハウスが可能となる農地法の改正や政策議論が活発になりそうです。しかし国内の施設園芸メーカーにおいて、1ha規模を前提とした商品開発が活発とは必ずしも言えない状況にあります。オランダはすでに10ha以上の温室を前提とした技術開発に集約されていると聞きます。現状でも数ha規模であれば、相当な輸送料がかかろうとも、オランダ施設園芸をそのまま持ち込んだ方が安いし効率的という声もあります。
 弊社が基盤とする東三河地方、中でも豊橋市はここ数年概ね20~40a規模の新設ハウスがたち始めています。大規模農家はこうした数10a規模のハウスを複数経営し、結果として1ha規模の施設経営を指向しているように見えます。雇用労力の確保は共通した深刻な課題ですが、複数ハウスの方が、労力の分散や様々なリスクの回避には適しているように感じます。また投資規模も2億というよりも取りあえずは1億が心理的な壁、1億投資が順調に償却できたらもう1億という方が経営の安定性は高いように思います。いずれにしてもどちらが将来の姿として適しているということではなく、近未来の日本の施設園芸の姿を展望しつつ、これからも専業プロとして頑張る生産者に寄り添える企業でありたいと強く念願しています。

◎新しい事へのチャレンジ
 今年度会社は50周年を迎えるにあたり、変化への対応を全社で取り組んでいます。
特に私が担当している施設部・広域営業は他部署に比べても変化の多い部署だと思います。
最近は社内で新入社員が集まってお互いの業務知識を高めるための取組みが開始されています。全員で積極的に取り組んでくれているので今後が楽しみです。

私が新しいことにチャレンジする時に、大事にしていること。
チャレンジ
①見切り発車でもスピードを優先する。
全部決まってから始めようと思っていたら、何もすることはできません
②最低限のルールは明確にしておく。
周りの方に協力してもらうためには最低限のルール作り、事前説明が必要です
③必ず資料を作る。
口頭説明だけではまず理解されない。
関係者がイメージを共有するために新しい事は必ず資料で見えるようにする
④やると決めたら粘り強く進める。
新しい事なので、スムーズに進むことはまずありません。
また簡単にやめてしまうと次に取り組む時に周りが協力してもらえなくなります
皆さんそれぞれ考えは違うかもしれませんが、やらない理由を並べるのではなく、
前向きに議論し推進できる組織を目指していきます。

◎いまが旬!
 スタミナ野菜の王道「ニンニク」
日本一のにんにくの産地といえば青森県。
青森県のにんにくの収穫時期は6月中旬~7月中旬頃です。
収穫直後から乾燥する前のにんにくを「生にんにく」といいます。
水分が多く、瑞々しい香りが特長です。
にんにくには収穫後の保存方法によって、いくつかの呼び名があります。
ニンニク
収穫後に、約30%の水分を取り除いた状態に乾燥させて出荷したものを「乾燥にんにく」。
7月下旬~8月末が旬で、生にんにくよりも風味が香ばしく、甘さが増しているのが特長です。
他にも、乾燥したにんにくを-2℃で冷蔵保管した「冷蔵にんにく」(10月~翌年3月まで)。
同じく乾燥後に-2℃でCA貯蔵(ガス冷蔵)した「CAにんにく」(4月上旬~7月まで)。
産地でさまざまな保管方法を用いて品質が低下(発芽、発根)しないように策を講じています。
それにより、1年を通して品質の良い国産にんにくを手にすることができるのです。

にんにくを選ぶときは、ずっしりと重量感があって、大きさは直径5㎝~7㎝ほど、リン片が5~6片あるものがいいでしょう。
また、上部の茎のところが少し割れている場合もありますが、決して品質が悪いというわけではありません。リン片の内側が膨らんだことによって割れているので、逆にそちらの方がリン片が充実していることになります。

にんにくは豚肉と一緒に調理することで、疲労回復効果が期待できます。
にんにくに含まれる「アリシン」は、豚肉に豊富に含まれているビタミンB1と結びつくことで、吸収率がアップするからです。肌のくすみの原因ともなる血行不良を改善する血行促進効果や、腸内の悪玉菌を減らしてくれる殺菌効果もあるので、美肌効果も期待できます。

スタミナ野菜の王道「にんにく」のパワーで、暑い夏を乗り切りましょう。

◎TRC
「TRC」トヨタネランニングクラブを指します。
昨年12月12日正式に立ち上げました。
目的は「ランニングを通して健康維持を目的とする」ものです。

年間エントリーする大会は三月に開催されます穂の国・豊橋ハーフマラソン。
今月6月3日に開催されました豊川リレーマラソン。
次に行われます田原リレーマラソン。
この地方で行われる主要な大会にエントリーをしています。

今月初めに開催されました豊川リレーマラソンは5チーム45名がエントリーし完走しました。
トップとの差は約50分遅れの3時間3分。
もう少しで3時間を切れます。
次回はベストメンバーを選出して望めば2時間半から3時間以内も可能では・・・。
当日は天候に恵まれました。
今年入社された女性・男性、軽快な走りがよかったですね。
豊川リレーマラソン
フィニッシュ
フィニッシュ
集合写真
集合写真

今後他のリレ ーマラソンにも少しずつ参加 してい きたいですね。

◎スイートコーン公開調査
 6月15日スイートコーンの公開調査を実施しました。
スイートコーンの早生の品種から中早生の品種まで19品種について行いました。
作物の樹姿、収穫物大きさや糖度などの数字データ、外観、食味など参加者同士で意見交換をしました。
スイートコーンは早生の品種から晩生の品種まで同時に種まきをすると熟期も違ってくるのでいつ公開調査をするのか悩むのですが、今年はカラスに早生の品種を食べられたので待ちきれずに中早生の品種ゴメン!と思いながら公開調査の日程を決めました。
スイートコーンは種まきをしてから収穫までが約3ヶ月と短期間で生育するので、タイムリーな管理がとても大事です。
さらに細かく言うと最初の2ヶ月くらいで樹姿は決まってしまい受粉が始まってから収穫までの時間は3~4週間程度とあっと言う間です。
生育スピードがとても速いのはC4植物であるトウモロコシはトマトなどの作物C3植物と比べると効率良く光合成を行なう仕組みをもっているからです。
光合成を効率良く行なうためには十分な水と肥料と葉面積が必要です。
肥料と水を吸収するための根を増やすのには何ができるのか考えるのですが、露地野菜では環境制御はできず結局は土作りと、生育に合わせた追肥、土寄せくらいしかありません。
そう考えると農家の技術はすごいなと改めて感じます。根の量や葉面積は品種の力によるところが大きいのでやはり品種選びは重要な栽培技術だと思います

編集室より

2018.06.09 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

日本の施設園芸の未来

 日本の施設園芸の規模は1999年5.5万haだったのが、2017年は4.3万haと20年間で約1万ha減少しました。近年は減少率も加速度がついているという。人口規模が1/2以下の韓国と比べても規模及び内部設備において後れを取っているのではとの焦燥感もあります。そうした現状を鑑み、今後はオランダに匹敵する高生産性を目指しながら、極力コストダウンの計られた1ha規模、投資額2億円程度のハウスが中心となることが望まれるようです(行政並びに業界団体等との会合の中での議論における私なりのまとめ)。そうした方向性に向け大規模ハウスが可能となる農地法の改正や政策議論が活発になりそうです。しかし国内の施設園芸メーカーにおいて、1ha規模を前提とした商品開発が活発とは必ずしも言えない状況にあります。オランダはすでに10ha以上の温室を前提とした技術開発に集約されていると聞きます。現状でも数ha規模であれば、相当な輸送料がかかろうとも、オランダ施設園芸をそのまま持ち込んだ方が安いし効率的という声もあります。
 弊社が基盤とする東三河地方、中でも豊橋市はここ数年概ね20~40a規模の新設ハウスがたち始めています。大規模農家はこうした数10a規模のハウスを複数経営し、結果として1ha規模の施設経営を指向しているように見えます。雇用労力の確保は共通した深刻な課題ですが、複数ハウスの方が、労力の分散や様々なリスクの回避には適しているように感じます。また投資規模も2億というよりも取りあえずは1億が心理的な壁、1億投資が順調に償却できたらもう1億という方が経営の安定性は高いように思います。いずれにしてもどちらが将来の姿として適しているということではなく、近未来の日本の施設園芸の姿を展望しつつ、これからも専業プロとして頑張る生産者に寄り添える企業でありたいと強く念願しています。

2018.05.23 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」5月号

トヨタネ瓦版5月20号を掲載しましたのでご覧ください。
瓦版イラスト


・新年度、五十周年、改元・・・。
・トヨタネの広域営業
・研究農場の目的
・磐田ナーセリー建設始まる
・野菜ソムリエシリーズ:少し早いですが、ひんや~り「野菜氷」

編集室より