ブログ「社長のつぶやき」

2018.11.29 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版11月(26号)

トヨタネ瓦版11月(26号)を掲載しましたのでご覧ください。

トヨタネ瓦版11月(26号)PDF
 【内容】
・創業50周年誌発刊にあたって
・農場だより
・施設園芸協会での1ヘクタールハウス検討
・ナーセリー通信「OFF THE BALLの考え方」
・第8回産業振興フェアinいわた2018
・レゴランド
・e-BIKE
・トヨタネ50周年記念展示会
50周年展示会
・編集後記

2018.11.01 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

創業50周年誌発刊にあたって

 弊社創業50周年に当たり、ささやかな社史を編纂させていただきました。50年は半世紀、かつて人生50年と言われた時代がありました。現在では現役で働ける時間が約50年です。とは言ってもさすがに100周年時に創業時を生きて語れる人はいないでしょう。50年はやはり大きな節目、未来のため会社の羅針盤として歴史を記録することは、意義あることと考えました。しかしこれも50年間ご支援いただいたお得意様、仕入れ先、関係先、そして何よりも歴代の諸先輩、創業役員、また社員スタッフ皆様のお蔭と改めて感謝申し上げます。
 昭和43(1968)年10月31日、弊社は豊橋・田原の4種苗店が新たに資本を出し、社員を転出させて産声を上げました。振り返ればまさにジャストタイミングでした。同年は東三河全域に豊川用水が開通し、地域農業の劇的な近代化が予見できる年でした。また日本経済は毎年10%以上の高度成長期、工業の発展と同時に農業も高度成長期を迎えていました。まさに「旬」だったのです。そうした時に手前味噌ではありますが、企業合同を成し遂げた4人の創業者の才覚、そして並外れた幸運を感じずにはいられません。性格や考え方も全く異なる4人の経営者の下で働く社員はもっと大変だったと思います。しかし需要が供給をはるかに上回る時代、内部の軋轢にとらわれる間もなく、どんどん拡販できたことが今日まで続く最大の要因であったことは間違いありません。新会社を信じて多くの注文を出していただいたお客様のおかげと改めて御礼申し上げます。
 創業50周年を迎えるに当たり、未だに完全には解けない疑問があります。創業前、私は小学生でした。何度も父親の車に乗って現在の本社地を見に来ました。車の中で深刻そうに話し合う父と母の会話をよく覚えています。50周年を迎えるに当たり、残念ながら創業時の4名は既にこの世を去っています。最大の疑問は、誰がトヨハシ種苗((現トヨタネ)設立構想を持ち出したのか、またどうして合意できたのかです。実はこのことは私の父も含めて、創業者4名の誰からも具体的に聞いていません。それはある意味素晴らしいことで、誰も自分の手柄にしなかったということを意味します。近年ほぼ定説になったのは、創業の一人が、最重要な仕入先種苗メーカーの協力を得ながら発案し、他の3名が時節や当時の商売環境を総合的に勘案し、合意に至ったということです。合意の中の一つが、新会社は販売会社でありながら、自前の「研究農場」を持つということでした。このこともその後の弊社の発展と人財育成、商品開発につながったのです。
 私たちトヨタネはこれからも「豊かさ実る、タネを。」を合言葉に、園芸農業の種蒔から収穫までの様々な課題解決に役立つ企業を目指して、真摯に、そして誠実に歩んで参ります。
皆様のより一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
川西裕康

2018.10.18 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」10月(25号)

トヨタネ瓦版10月(25号)を掲載しましたのでご覧ください。
トヨタネ瓦版10月(25号)PDF
 
【内容】
・ゲノム編集
・農業用ハウスの停電時の対策に関して
・農業技術の国際化
・罪悪感ゼロフード「カリフラワー・ライス」がスゴイ!
・磐田ナーセリー完成
181011_磐田ナーセリー竣工式
・磐田ナーセリーへの関心の高さ
・プロファームT-cube
・台風から学ぶもの
・イートインと軽減税率
軽減税率から話がプラゴミの話になっていますが本当に多いですね。
生活する上で大変便利ですが、その処理となると?反対に生ゴミの量は少ないですね。
今後の課題ですね。

2018.10.09 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

「ゲノム編集」について

 いきなり「ゲノム編集について」のタイトルをつけてみたが、正直さっぱり技術的には全くわからない。DNAの配列を正確に認識し、特定の場所を切断する「酵素」の発見と仕組みの解明がポイントと言われても、ほとんどの人には理解しがたいのが現状だと思う。
ゲノム
しかし一方、近未来最も重要な技術は「AI」(人工知能)と「ゲノム編集」であろうということは直感的に確信している。だから興味があり、解説本を読んだり、業界主催の講演も聞きました。ゲノム編集についての問題意識を私なりの視点で整理してみようと思います。
1.近年CRISPR/Cas9(クリスパー・キャス・ナイン)という酵素の発見によって、ゲノム編集が非常に容易に、しかも低コストで実施できるようになった。専門分野であれば、大学院生レベルでも実験が可能と聞く。
2.一方、遺伝子組換え技術及びその成果としてのGMO作物について、日本及びヨーロッパでは社会の許容が難しい中で、「ゲノム編集」と遺伝子組換えの差異、境界線の認知が進まないこと、どちらかと言えば思想上は遺伝子組換えと同等と受け取られている傾向が強いことである。カルタヘナ法の適用範囲の有無についても明確な区分ができているとは思えない。
3.しかし1.で述べたように技術的・資金的なハードルが下がる中で、社会の許容が進まないことを理由に研究を停滞させると、米国や中国をはじめとした国々との技術的ギャップが拡大すること、現に日本においても、様々な飼料作物や加工食品、綿を用いた衣料には主にアメリカの遺伝子組換え商品が氾濫している。また今後は医療分野、特にガン治療等において大きな期待がかかるが、その多くの果実はゲノム編集積極国に利益をもたらすだけになる可能性がある。
4.ゲノム編集とは開き直っていえば、ダーウィンの進化論上の理論「突然変異」であり、まさに予期せぬ遺伝子の入替が起きることであり、遺伝子組換えは自然界では起きないが、ゲノム編集はその「偶然」を計画的に起させる技術であるということ。また交雑の後代を商品化すれば、遺伝子組換えの痕跡がなくなる。
5.従って近未来に考えられるのは、各メーカーの研究所レベルでは「ゲノム編集」は急速な勢いで活発に行われる、あるいはすでに激烈な競争に入っている。しかしその利用は「原種」や「親種」としての利用であり、商品としての成果物にはゲノム編集を活用したか否かは明確にしない、あるいは明確にする必要がないという方針が続くのではないかと推察する。その分「親種」の数は倍数的に増えるのではないかと思う。
川西裕康

2018.09.25 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」9月 (24号)

トヨタネ瓦版9月24号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版9月号】PDF

・9月5日社長のつぶやき掲載:「改めて3点確保」
・建設業に関して
・野菜ソムリエ:「秋を満喫するために」
・磐田ナーセリー
磐田ナーセリー
・ハロイサイト?
・その他記事

2018.09.05 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

改めて3点確保

 セピア色の写真を整理していたら、学生時代の登山を思い出した。山登りで一番楽しいのは、夏場の沢登り。なんといっても涼しいし、飽きない。尾根伝いの縦走も楽しかったが、時間を忘れるということはなかった。岩場に差し掛かった時の原則は一つ、3点確保(四肢のうち、一つだけを動かして前進する)で登ることが可能かどうかである。不可能と判断すれば、何時間かけても迂回する。
 迂回はブッシュとやぶ蚊、時々蛇に阻まれ、正直嫌いです。
岩登りに入る前には必ず想像力を働かせる。今自分は命の危険を冒そうとしている。もし滑落すれば仲間に迷惑がかかるし、死んでしまうかもしれない。死んだら親が悲しむ(当時は携帯TELもない一人暮らし、沢登りに行くこと自体家族に報告していない!)。目の前の危険をしっかり認識し、滑落すれば多くの人を困らせ、悲しませることになるということを具体的に想像できるように少しだけ瞑想する。そしていざ、登攀。難所にさしかかったときには尚更、3点確保の意識と、想像力をビジュアル化するよう心がける。沢を登り切ると大抵は眺望の良い尾根に出る。その時の爽快感は格別です。また水系の源流を制覇したというのはなんだか私にはとても自己満足が得られるものでした。
 3点確保の原則は経営をする上で最も大切な思想だと思っていますし、おかげさまでこの年になって、当時の思い出と今の私は繋がっていると強く感じるようになりました。しかしそれは少々保守的で、臆病すぎるかもしれません。スピードが求められる現在、上記の話には時間軸がありません。また2点確保も覚悟しないと、そもそも登れない沢もいっぱいあります。どちらかというと経営上はかつてよりも2点確保に挑んでいるような気もします。いずれにしても人工登攀や、ハングオーバーを一点確保で登るような芸当は自分には馴染まない。
 が、どうしても登りたいときは2点確保も厭わない!そのような考えで進むことができたらと思っています。
川西裕康

2018.08.27 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」8月 (23号)

トヨタネ瓦版8月23号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版8月号】PDF
・8月10日社長のつぶやき掲載:「弊社の苗産業について」
・プロファーム T-cube
・農場便り:キャベツとブロッコリー
ブロッコリー苗
・野菜ソムリエ:夏ばて対策
・HP掲載ブログについて
・交通安全と仕様と操作を考える
・コミュニケーション・ワークスペース
「Coworking」コ・ワーキング

2018.08.10 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

弊社の苗事業について

 私が業界に入った頃(昭和50年代)、苗作りは農家にとって最重要な仕事、苗半作、または七分とまで言われた。良い苗を作ることが、篤農家の定義であり、良い収穫を得るための必須条件だった。それが平成に入るころから徐々に様子が変わってきた。多くの施設トマト農家は8月に定植する。栽培面積は増え、連作による土壌病害も深刻になり始め、接木という作業も必要になってきた。大規模栽培を指向する農家から徐々に買い苗に頼るようになり、現在も夏場の苗生産は全国的に供給が需要に追い付かない状態が続いている。私なりにその要因について考えてみた。

①真夏の接木の難しさ:春ならば、気候もよく、適切に保温・保湿させることで接木は比較的容易であるが、真夏40度も超えるような環境下で安定して接木を行うことは非常に難しく、一定の設備投資が必要となる。
②大規模志向と分業化:規模拡大を目指す農家は、生産に専念したい。育苗のための施設を別途用意するよりも、生産面積を増やしたい。
③夏休み少しは休みたい:苗作りは最も神経を使う農作業、苗を自作している間は、休めない。収穫中は休みが取れないほど忙しいので、結局1年中休めないことになる。家族サービスや旅行の計画も立てることができない。業者に委託したほうが精神的に楽。
④苗種類があまりに複雑:品種の選定、台木の選定、苗の種類(ポット苗・プラグ苗・グローブロック苗等)の複雑さ、1本植え、2本植え、はたまた1本植えの2本ピンチ苗等、選択によって無限大と言ってよいほどのバリエーションがあり、過去の経験値が追い付かない。
⑤タネ屋としては言いにくいが、タネ代もばかにならない:高価な種を定量で買うよりも必要本数の苗をピンポイントで買った方が結果としてお値打ち感がある。

結果として、日本農業が少数精鋭化すればするほど、「買い苗需要」は高まる。採算性は後から考えるとして、会社として静岡県磐田市に新たな苗生産施設を建設することを決めたのは、以上の理由です。

現在磐田市内で建設中「苗生産施設」
磐田ナーセリー
ドローンによる8/6撮影(北側より)

トヨタネ株式会社
川西 裕康

2018.07.24 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ「瓦版」7月 (22号)

トヨタネ瓦版7月22号を掲載しましたので下記PDFをご覧ください。
【瓦版7月号】PDF
下のイラスト図は今回発表しましたセミクローズドハウスT-cubeです。

T-cube

・㈱デンソーそして、㈱大仙との提携について 
・披露
・GPEC2018

2018.07.13 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

(株)デンソーそして、(株)大仙との提携について

 デンソーさんとの出会いは、東北大震災の起きた激動の2011年、当時弊社は施設園芸の先進地オランダ視察を毎年実施していた。その視察を通じて多くの社員がハウス環境を適切に管理すれば、単位面積当たりの収量を飛躍的に向上させることが可能であるということを理解していた。また地域としても多くの若手生産者が「勘」による管理から、数値に基づいた管理の重要性に注目し始めた頃でした。
 一方デンソーさんは、車関連事業以外の新規事業を模索していた。デンソーの理念「地球と生命を守り、次世代に明るい未来を届けたい」から「農業支援事業」がその理念に沿うものの一つとして採用されたと聞いている。弊社の仕入れ先からの情報経由でデンソー担当者が弊社に見えた折、農業用ハウスの統合環境制御に関心があると申し出たところ、車の環境制御、つまり車内空間の最適環境を設計するのはデンソーのコア技術なので、農業用ハウスにも応用できるかもしれないと申し出ていただき、開発が始まった。当時農業用の高度な環境制御装置はオランダ製がほぼ独占していた。開発研究が始まってからの(株)デンソーさんの圧倒的なスピード感と、開発プロセスや商品品質へのこだわりに何度も度肝を抜かされた。それにしても、やりたいとは思いながらも開発部門も予算もないに等しい弊社の元に(株)デンソーさんが来てくれたのは、はっきり言ってこの上ない幸運でした。デンソーにとっては弊社の顧客やJAさんを通して施設園芸業界のニーズを把握することができた。2015年ついに国産初と言ってもよい高度な統合環境制御装置「プロファーム」を販売開始した。
 しかし発売が進むにつれ、このプロファームの能力を最大限生かすためのハウスそのものの提案も必要ということに行きついた。(株)大仙さんは弊社と同じ豊橋を本拠地とする日本最大のハウスメーカーです。大仙も、ハウスという「箱」売りだけでなく、内部装置やノウハウを加えた付加価値の高い商品を開発したいという機運が内部にあった。そこで3社の提携が始まり、プロファームコントローラーの能力を最大限生かしつつ、イニシャルコストも低減させるというコンセプトの元、「プロファームT-Cube」の開発が始まりました。 
 そして現在は2019年5月の販売を目指して3社で新しいチームをスタートさせたところです。

代表取締役社長 川西裕康